高血圧に!血圧を下げるトクホ飲料・サプリおすすめランキング

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日本では高血圧の患者数が多く、国をあげて対策に取り組んでいます。高血圧には、減塩をはじめとする食事改善や運動も効果的ですが、継続するのはなかなか大変ですよね。そんな方には、血圧を下げる効果が期待できる「特定保健用食品(トクホ)」もおすすめ。血圧が気になり始めたら、トクホの飲料・サプリなどを取り入れて高血圧対策をしましょう。

高血圧におすすめのトクホ飲料ランキングTOP3

高血圧対策トクホは、毎日続けることが大切。お茶や麦茶なら食事と一緒に摂ることができるので、無理なく続けることができます。まずは、血圧が高めの方におすすめのトクホ飲料を3つ紹介します。

1.サントリー「胡麻麦茶」

「胡麻麦茶」は、「日本人間ドック健診協会」も推薦している商品

胡麻麦茶に含まれる「ゴマペプチド」はゴマから得られる成分で、体内で作られる血圧上昇作用を持つ成分の合成を阻害します。

少しゴマの香ばしさが感じられますが、クセがなく、口当たりの良い麦茶です。食事のお供に、仕事中の水分補給におすすめです。

ちなみに、胡麻麦茶を用いた臨床試験では、降圧薬を服用している高血圧患者が摂取しても特に問題はみられませんでした(以下エビデンス内に詳細)。しかし、不安な方は飲み始める前に担当医に相談してみてくださいね。

【研究1】
対象者:正常高値血圧者および軽症高血圧者89名
ゴマペプチドを125mg、250mg、500mg含む飲料と、何も含まない飲料(プラセボ)を1日1本4週間摂取させたところ、ゴマペプチド500mg含有飲料を摂取した群は、プラセボ群と比較して収縮期血圧の低下が認められた。

【研究2】
対象者:正常高値血圧者および軽症高血圧者72名(収縮期血圧130~159mmHg、または拡張期血圧85~99mmHg)
ゴマペプチドを500mg含む飲料と、何も含まない飲料(プラセボ)を1日1本12週間摂取させたところ、ゴマペプチド500mg含有飲料を摂取した群は、プラセボ群と比較して、摂取6~10週目で拡張期血圧の低下、12週目で収縮期および拡張期血圧の低下が認められた。

出典:サントリー

【安全性に関して】
正常・正常高値血圧者および軽症高血圧者にゴマペプチド含有飲料を摂取させても、心拍数・血液検査・尿検査などにおいて異常は認められなかった(摂取量は1日1~3本、摂取期間は4~12週間)。
降圧薬により血圧コントロールしている高血圧患者29名に「胡麻麦茶」を摂取させたところ、血圧のコントロールは良好なまま維持され、有害となる事象もみられなかった。

2.ミツカン「マインズ(毎飲酢)」

ミツカンの「マインズ」は、お酢をベースにした爽やかなジュース。お酢の成分である「酢酸」は、体内で代謝される際に血管拡張作用のある成分を生成し、血圧を下げてくれます。

マインズには、りんご酢と黒酢の2種類があります。炭酸水で割ってさっぱりと飲んだり、ヨーグルトにかけて食べたりとアレンジもききますよ。料理に使うのもおすすめです。

【研究1】
対象者:軽症~中等症高血圧者51名
対象者を3群に分け、それぞれ酢酸750mgを含む飲料、1500mgを含む飲料、プラセボ飲料を1日1本8週間摂取させたところ、酢酸750mg含有飲料を摂取した群はプラセボ群に比較して摂取6週間後に収縮期血圧が低下した。また、酢酸1500mg含有飲料摂取群は、プラセボ群と比較して摂取4週間後に収縮期および拡張期血圧が低下した。

【研究2】
対象者:正常高値血圧者・軽症高血圧者98名
対象者を3群に分け、それぞれ酢酸750mgを含むりんご酢飲料、750mgを含む黒酢飲料、プラセボ飲料を1日1本10週間摂取させたところ、りんご酢・黒酢摂取群は、プラセボ群と比較して2週間目~6・10週目まで継続して低値血圧を示した。

出典:ミツカン

【安全性に関して】
健常者に酢酸750~1500mg含む飲料を1日1~3本、4~14週間にわたって摂取させても異常はみられなかった。正常高値血圧者・軽症~中等症高血圧者に酢酸750~1500mg含む飲料を1日1本、8~10週間にわたって摂取させても、血液検査、尿検査、身体測定などで異常はみられず、消化器症状、空咳、アレルギー症状なども認められなかった。

3.ヤクルト「プレティオ」

出典:ヤクルト

ヤクルトの「プレティオ」は、GABAが配合された乳酸菌飲料です。

GABAは交感神経に働きかけ、血管収縮作用のある「ノルアドレナリン」の分泌を抑制。血管の収縮を抑えることで、結果的に血圧が下がります。

ヤクルト特有の優しい甘さが楽しめる飲料です。食後のデザートや、おやつの代わりにもぴったり。

【研究1】
対象者:軽症高血圧者18名(収縮期血圧155±3mmHg、拡張期血圧93±2mmHg)
プレティオを1日1本(100mL)12週間摂取させたところ、血圧降下作用がみられた。

【研究2】
対象者:正常高値血圧者および軽症高血圧者43名(収縮期血圧144±1mmHg、拡張期血圧86±1mmHg)
プレティオを1日1本(100mL)12週間摂取させたところ、血圧降下作用がみられた。

【研究3】
対象者:正常高値血圧者54名(収縮期血圧134±0.4mmHg、拡張期血圧76±1mmHg)
プレティオを1日1本(100mL)12週間摂取させたところ、血圧降下作用がみられた。

【安全性に関して】
正常血圧者がプレティオを1日3本2週間摂取しても、血圧降下はみられなかった。また、いずれの検査においても、心拍数・血液検査・尿検査などにおいて異常は認められなかった。

コスパ重視派におすすめ!トクホの高血圧対策サプリ

トクホ飲料は、飲みやすいけれどコストがかかってしまう点がデメリット。なるべく価格を抑えたい方には、サプリメントがおすすめです。

1.エーザイ「ヘルケア」

エーザイの「ヘルケア」には、いわし由来の「サーデンペプチド」が含まれています。

サーデンペプチドは、先に紹介した「ゴマペプチド」と同じく、血圧上昇作用のある物質の生成を阻害します。魚のような生臭さはないので安心してくださいね。

ヘルケアは、5年連続で血圧サプリ売上げ第1位に選ばれている人気商品。日本人間ドック健康協会も推奨していますよ。

2.日清オイリオ「マリンペプチド」

日清オイリオの「マリンペプチド」にも、いわし由来の「サーデンペプチド」が含まれます。

ネット購入なら1ヶ月分が3,000円程度で買うことができるので、コスパ重視の方におすすめ。臨床試験でも、血圧降下作用が確認されています。

「機能性表示食品」もおすすめ

高血圧対策サプリは、トクホだけではありません。「機能性表示食品」はトクホと違って臨床試験が義務づけられておらず、消費者庁長官の個別審査も受けませんが、トクホと同様の成分が配合されているサプリも多くあります。トクホにこだわらない方は、より安価で種類の多い「機能性表示食品」もおすすめです。

コレステロールにも効果的「レイデル ポリコサノール10」

出典:レイデル

「ポリコサノール」とは、お米やサトウキビに含まれる成分です。ポリコサノールには、高めの血圧を改善する作用だけでなく、血中総コレステロール・悪玉コレステロールを減少させる作用もあります。

血圧だけでなく、コレステロール値が気になる方は、ダブルでケアすることができますよ。ちなみに、ポリコサノールは肝機能の改善にも効果的です。

なぜ血圧を下げる?トクホ成分の効果

特定保健用食品は必ず臨床試験がおこなわれ、効果や安全性が確認されてから販売されます。しかし、トクホの成分はなぜ高血圧に効果的なのでしょうか。血圧を下げる成分の働きを紹介します。

1.GABA

高血圧の原因のひとつは、血管の収縮です。血管が収縮して狭くなると、血圧は上がってしまいます。

血管収縮作用をもつ物質のひとつが、「ノルアドレナリン」。ノルアドレナリンは、交感神経が活性化することで分泌が促進されます。

GABAは、交感神経の活動を抑え、ノルアドレナリンの分泌を抑制します。GABAには、睡眠の質を高める効果やストレスを緩和する作用もあります。

2.ACE阻害ペプチド

この記事で紹介した「ゴマペプチド」「サーデンペプチド」は、いずれも「ACE阻害ペプチド」です。

ACEとは、強力な血管収縮作用をもつ「アンジオテンシンⅡ」という物質を生成する際に必要な酵素です。つまり、ACEの働きが阻害されれば、「アンジオテンシンⅡ」を作ることができず、血圧を上げる作用を抑えることができます。

ACEには血圧降下作用のある「ブラジキニン」という物質を分解する作用もあります。ACEの働きを阻害することで、もともと体に備わっている降圧作用も働きやすくなるのです。

ちなみに、ペプチドとはタンパク質を分解して得られる物質です。ゴマやいわしだけでなく、乳製品や海苔などからもペプチドは得られます。

トクホ飲料・サプリで高血圧対策!

日本人は食塩の摂取量が多く、高血圧になりやすいといわれています。高血圧は、動脈硬化のリスクを高め、心疾患や脳卒中を引き起こすこともあります。血圧が気になり始めたら、早めに対策しましょう!

今回紹介したトクホ飲料・サプリとともに、食生活の改善、適度な運動なども取り入れてみてくださいね。

参考文献
*1 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所:「健康食品」の安全性・有効性情報

*森田英利・田辺創一編著『わかりやすい食品機能学 第2版』三共出版, 2021

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