海洋深層水とミネラルウォーターは、どちらもマグネシウムやカルシウムなどのミネラルを含むことが特徴です。しかし、「何が違うの?」「定義はある?」など気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、海洋深層水とミネラルウォーターの違いについて分かりやすく解説します。海洋深層水とミネラルウォーターの成分比較や、おすすめの商品なども紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
海洋深層水とは

海洋深層水とは、水深200m以上の深海から採取された水です。
海洋深層水には、マグネシウム・カルシウム・カリウムなどのミネラルが含まれています。特に、マグネシウムが豊富に含まれることが海洋深層水の特徴です。
海水は、表層水は病原性微生物や化学物質などの影響を受けやすいといわれていますが、深層水は汚染されにくく、非常に清浄であることも大きな特徴です。その清浄さを活かし、海洋深層水は清酒や醤油など、さまざまな食品の製造に使用されています。
「海水だと塩分濃度が高いのでは?」と気になる方もいるかもしれませんが、飲用の海洋深層水は製造過程で脱塩処理(食塩の除去)を行うため、塩分を気にしている方でも安心して飲むことができます。
海洋深層水とミネラルウォーターの違いとは?
海洋深層水は、ミネラルウォーターや天然水とは区別して販売されています。ここでは、海洋深層水とミネラルウォーターの違いについて見ていきましょう。
1.水の採取源が違う

海洋深層水とミネラルウォーターは、水の採取源に違いがあります。
- 海洋深層水:水深200m以上の深海水
- ミネラルウォーター:井戸水・湧き水・温泉水など(地下水)
海洋深層水が深海の水を原料とする一方、ミネラルウォーターは井戸水・湧き水・温泉水などの地下水を原料としています。
地下水は、雨水や雪解け水が何年もかけて地層をろ過されながら浸透し、地下に蓄えられたものです。これが自然に地上へ湧き出たものが湧き水で、その温度が25℃以上の場合は温泉水と呼ばれます(参照:全国清涼飲料連合会)。
日本では、富士山や南アルプスなどの豊かな湧き水・地下水がミネラルウォーターの原料として広く利用されています。
2.ミネラルバランスが違う

採水源が異なるため、海洋深層水とミネラルウォーターはミネラルの含有量やバランスにも違いがあります。
一般的に、海洋深層水はマグネシウムやカリウムを多く含み、ミネラルウォーターはカルシウムを多く含む傾向があります。
| マグネシウム | カルシウム | カリウム | |
| 海洋深層水 (硬度1200の商品) | 24.0mg | 8.5mg | 8.3mg |
| ミネラル ウォーター (硬度1468の商品) | 7.4mg | 46.8mg | 0.28mg |
海洋深層水を飲むメリットは?

海洋深層水に含まれるミネラルは、エネルギー産生を助けたり、体内の正常な働きをサポートしたりする重要な役割をもちます。
海洋深層水は、日々の水分補給としてはもちろん、毎日の健康維持やコンディションを整えたい方にもおすすめの飲用水です。食事だけで補いきれないマグネシウムやカルシウムを手軽に摂取できますよ。
ミネラルの働きについては以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて読んでみてくださいね。
おすすめの海洋深層水は?
ここでは、おすすめの海洋深層水を3つピックアップして紹介します。それぞれの海洋深層水に含まれるマグネシウム・カルシウム・カリウムの量も併せて紹介するので、参考にしてみてくださいね。
1.天海の水

「天海の水」は、美しい海として知られる高知県室戸沖の海洋深層水を使用しています。
天海の水は、硬度10~50の軟水・中硬水、硬度1000以上の硬水・超硬水など、さまざまな種類があります。ミネラルをしっかり補給したい方には、硬度1000以上がおすすめです。
硬水・超硬水はまったりとした重めの飲み口で、最初は違和感を覚えるかもしれません。どうしても飲みにくい場合は、コーヒーや紅茶用の水として使ってみてくださいね。
| マグネシウム | カルシウム | カリウム | |
| 硬度1000 | 20mg | 7.1mg | 6.9mg |
| 硬度1200 | 24mg | 8.5mg | 8.3mg |
| 硬度1500 | 30mg | 10.7mg | 10.4mg |
| 硬度2500 | 50mg | 17.8mg | 17.3mg |
2.球美の水
「球美の水」は、沖縄本島の南西にある久米島沖の海洋深層水を使用しています。
硬度は150、250、1000の3種類があり、硬水が苦手な方でも試しやすくなっています。
| マグネシウム | カルシウム | カリウム | |
| 硬度150 | 3.1mg | 0.92mg | 0.94mg |
| 硬度250 | 5.4mg | 1.6mg | 1.5mg |
| 硬度1000 | 21.6mg | 6.4mg | 6.0mg |
3.エプソムウォーター
飲みやすい海洋深層水を探している方におすすめの商品が、こちらの「エプソムウォーター」です。硬度は902ですが、強炭酸水に仕上げられているため、硬水特有の飲み口が和らぎ、違和感なく飲むことができます。
リキュールやシロップの割り材として使うこともでき、色々な場面で活用しやすいのも嬉しいポイント。つい持ち歩きたくなるピンクとネイビーのおしゃれなパッケージも特徴です。
| マグネシウム | カルシウム | カリウム |
| 22.0mg | 表記なし | 表記なし |
海洋深層水は料理にも使える!

ミネラルをたっぷり含む海洋深層水は、軟水に慣れている日本人にとっては飲みにくい可能性もあります。しばらく飲み続けると慣れていく人や、「重い飲み口が癖になる」と感じる人も多くいますが、どうしても飲みにくさを感じる場合は料理に使ってみましょう。
マグネシウムは熱を加えても安定しているので、料理に使用しても、海洋深層水をそのまま飲むのと同じ効果が期待できます。煮物やスープだけでなく、炊飯に海洋深層水を使うのもおすすめです。
ちなみに、海洋深層水を使っても料理やご飯の味に大きな変化はありません(*5)。
海洋深層水も過剰摂取には注意

健康へのさまざまな効果が期待できる海洋深層水ですが、過剰摂取には注意しましょう。
通常の食事以外(サプリなど)から摂取するマグネシウムの量は、1日あたり350mg以内にすることが推奨されています。これを1本500mlの海洋深層水(硬度1000)に換算すると、およそ3本分に相当します。
マグネシウムは腸管内に水分を引き込む作用があるので、過剰摂取によってお腹がゆるくなる場合があります。海洋深層水は、まず1日あたり500ml程度を目安として、体調に合わせて量を調節しましょう。
※小児は食事以外から摂取するマグネシウムは5mg/kg未満が耐容上限量です(20kgなら100mg)。
海洋深層水でミネラルを補給しよう

ミネラルを豊富に含む海洋深層水は、健康のサポートに役立ちます。飲みにくさを感じる場合は、料理や炊飯に使うこともできます。毎日の生活に海洋深層水を取り入れ、手軽にミネラルを補給しましょう。
以下の記事では、海洋深層水やミネラルウォーターの硬度を一覧で比較しています。飲みやすいミネラルウォーターを探している方や、ミネラル含有量の多いものを選びたい方はチェックしてみてくださいね。
参考文献
*1 竹内啓晃「海洋深層水飲料の健康維持増進効果 =腸内環境への影響=」
*2 山田樹ら「海洋深層水の未病・予防医学分野における展望」
*3 大塚耕司「身近になった海洋深層水」
*4 竹内 啓晃「海洋深層水飲料の健康維持増進効果 =腸内環境への影響=」
*5 川上明子ら「海洋深層水,容器入り飲用海洋深層水を利用した調理品の受容性」
*厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」


