カフェインレス・デカフェ・ノンカフェインの違いは?カフェイン0はどれ?

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カフェインを低減したコーヒーや紅茶には、「カフェインレス」「デカフェ」「ノンカフェイン」などの表示がされています。この3つには、どのような違いがあるのでしょうか。今回は、カフェインレス・デカフェ・ノンカフェインの定義やカフェイン含有量・除去率などの違いについて紹介します。妊娠・授乳中などでカフェインを減らす必要のある方は、参考にしてみてくださいね。

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カフェインレスとは

カフェインをカットした市販のコーヒーや紅茶に、最もよく表示されているのが「カフェインレス」ではないでしょうか。

カフェインレスは、カフェインを90%以上カットしたものと定義されています。カフェイン含有量はゼロではないので注意が必要ですね。

ちなみに、コーヒーは1杯あたり約120mgのカフェインを含むので、カフェインレスコーヒーの場合、1杯あたりのカフェイン含有量は12mg以下ということになります(*1)

カフェインの除去率は商品によってさまざまで、中にはカフェインを99.95%程度まで除去したコーヒーなどもあります。

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デカフェとは

スターバックスやタリーズコーヒーなどには、「デカフェ」のメニューがあります。

デカフェは、カフェインレスと同じ意味です。つまり、カフェインを90%以上カットしたものですね。

デカフェも、カフェインレスと同じように除去率は商品によって異なります。スターバックスの場合は99%以上、タリーズコーヒーの場合は95%以上カットしているようです。

なお、デカフェは「ディカフェ」とも表示されますが、これは英語の読み方を変えただけで同じ意味です。

ノンカフェインとは

ノンカフェインとは、カフェイン含有がゼロのもの、もしくは限りなくゼロに近いものを指します。

カフェインレスやデカフェは、コーヒーや紅茶からカフェインを除去した場合に使われますが、ノンカフェインは麦茶やルイボスティーのように元々カフェインを含まない飲み物にも表示することができます

ノンカフェインの飲み物には多少のカフェインが含まれる場合もありますが、ごく微量なので、健康に影響することはないでしょう。

タンポポコーヒーのように、カフェインを含まない原料を使ってコーヒー風味に仕上げた飲み物も人気があります。

カフェインレス・デカフェ・ノンカフェインの違い

カフェインレス・デカフェ・ノンカフェインの定義やカフェイン除去率・含有量などを、下の表にまとめました。

カフェインレスデカフェノンカフェイン
カフェイン除去率90%以上カフェイン除去率90%以上カフェイン0
または限りなく0に近い

カフェインレスとデカフェは同じ意味で、どちらもカフェインを90%以上カットしています。コーヒーや紅茶の場合は、ノンカフェインと表示されることはほとんどなく、カフェインレスやデカフェでも限りなくゼロに近い数値までカフェインを除去した商品もたくさんあります。

ただ、これらの飲料には今のところカフェイン含有量や除去率の表示義務がないので、消費者にとっては分かりにくいのが難点。

特に妊娠・授乳中の場合は、カフェイン除去率などがしっかり記載された商品を選ぶことをおすすめします。

カフェインレス(デカフェ)のコーヒー1杯あたりのカフェイン量は?

カフェインレス(デカフェ)のコーヒーや紅茶に含まれるカフェイン量を、下の表にまとめました。あくまでも平均的な数値ですが、参考にしてみてくださいね。

 100mLあたり  200mLあたり 
普通のコーヒー60mg120mg
カフェインレス
(デカフェ)コーヒー
6mg以下12mg以下
普通の紅茶30mg60mg
カフェインレス
(デカフェ) 紅茶
3mg以下6mg以下
日本食品成分表2020年版参照

日本ではカフェインの摂取量に基準はありませんが、イギリスでは1日200mg、カナダでは300mgに抑えることが推奨されています。普通のコーヒーは1~2杯までにして、それ以上飲む場合はカフェインレスに切り替えると推奨量に収まりますね。

なお、妊娠・授乳中のカフェイン摂取量は200mg以内に抑えると安心です。

カフェインレスは和製英語?海外では通じない!

じつは、カフェインレスは和製英語であり、海外では使われていません。

カフェインレスコーヒーを英語で言いたい場合には、「Decaf(デカフェ)」を使いましょう。ちなみに、Decafは「Decaffeinated(カフェイン抜き)」の略です。

なお、カフェインゼロやノンカフェインを英語で表す場合は、「Non-caffeinated」「Caffeine-free」です。英語圏では、「caffeine-free」が最もよく使われているようですね。

カフェインと上手に付き合おう!

カフェインには覚醒作用や利尿作用などがあり、肝臓がんなどの発症を抑制する可能性も注目されています。しかし、取り過ぎによるデメリットも指摘されているため、カフェインを低減した飲料を活用していくことも大切です。カフェインレスやデカフェのコーヒー・紅茶などをほどよく取り入れ、カフェインと上手に付き合っていきましょう!

脚注
(*1)日本食品成分表2020年版参照,コーヒー浸出液200mLで算出
参考文献
・スターバックス「ディカフェ(カフェインレス)”で私らしい新たな選択肢が広がる!」
・タリーズコーヒー「デカフェ」

Written by yukari

コーヒーが大好きなのですが、飲み過ぎると胃が痛くなり、逆に飲まないと頭が痛くなるという面倒な体質の持ち主です。朝食後の1杯は普通のコーヒー、それ以降はカフェインレスにすると体調が良好。アルコールのように、カフェインへの耐性も人によって違うので、カフェインレス飲み物を取り入れるのは大切だと感じています。今回の記事を、コーヒー選びの参考にしていただけると幸いです!


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