清酒と日本酒の違いとは?清酒・日本酒の定義と分類

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「清酒」と「日本酒」は見た目も風味もほぼ同じですが、この2つの違いは何でしょうか。この記事では、清酒と日本酒の違いをそれぞれの定義とともに紹介します。大吟醸・吟醸・本醸造などの分類についても併せて紹介するので参考にしてくださいね。

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清酒の定義

清酒とは、蒸し米・麹・酵母・水などの原料を熟成発酵させた後、こしたものです。酒税法により、アルコール分は22%未満と定義されています。

原料とするお米は、日本産・海外産のどちらも含まれます。

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日本酒の定義

日本酒は、清酒のうち、日本産のお米を使い、日本国内で醸造したものをいいます。

同じ製造方法でも、海外産のお米を使っているものや、海外で醸造されたものは「清酒」であり、「日本酒」と名乗ることはできません。

清酒と日本酒の違い

清酒と日本酒の違いは、
・原料のお米の産地
・醸造された場所

の2つです。

清酒という大きなカテゴリの中に、日本酒が含まれています。輸入牛も含めた「牛肉」と、「国産牛」の違いのようなものですね。

国産米は海外産米より甘みが強いため、日本酒はまろやかで甘みのある飲み口になります。また、国産米を使って国内製造する日本酒は、食品輸送のための環境負荷も軽減されます。清酒か日本酒のどちらを選ぼうか迷ったら、日本酒を選択してみてはいかがでしょうか。

清酒・日本酒の分類

清酒や日本酒は、精米歩合や製造方法によって細かく分類されています。

純米吟醸酒精米歩合60%以下の高精白米を使い、低温発酵させたもの
吟醸酒純米吟醸酒に醸造用アルコールを添加したもの
純米大吟醸酒精米歩合50%以下の高精白米を使い、低温発酵させたもの
大吟醸酒純米大吟醸酒に醸造用アルコールを添加したもの
純米酒精米歩合70%以下の白米・米麹・水のみで造られたもの
本醸造酒純米酒に醸造用アルコールを添加したもの
原酒製造後、水を加えないもの(アルコール度数20%前後)
生酒製造後、加熱処理しないもの
生貯蔵酒製造後、低温で保存し出荷前に加熱処理したもの
低濃度酒アルコール度数10~12%のもの
高濃度酒アルコール度数25%前後のもの
発泡清酒発酵により生成した炭酸ガスを含むもの
槽口(ふなくち)もろみを搾ってすぐのフレッシュなもの
樽酒樽で保管し木の香りがついたもの
生一本(きいっぽん)純米酒のうち、単一の酒造で造られたもの
古酒2年以上貯蔵・熟成したもの
長期貯蔵酒3年以上貯蔵・熟成したもの
滓酒酵母や米粒のかけらを含み、白濁したもの
あかい酒紅麹を使って造られた赤色のもの

精米歩合による清酒・日本酒の分類

原料のお米の精米歩合により、吟醸酒・大吟醸酒・純米酒に分類されます。

精米歩合は、お米を削って残った割合を示すもので、お米を削るほど精米歩合の数値は低くなります

精米歩合が低い大吟醸は、雑味が少なくクリアで飲みやすいのが特徴です。

一方、純米酒のように精米歩合が高いものは、深みやコクのある芳醇な味わいが楽しめます。

精米歩合が低いほど良いという訳でもないので、好みに合わせて選んでみてくださいね。

清酒と日本酒の違いを知って好みのお酒を見つけましょう

清酒と日本酒の違いは、原材料や醸造する場所にあります。清酒はスッキリとした味わい、日本酒は甘みのあるまろやかな味わいが楽しめるので、好みに合わせて選びましょう。

また、清酒・日本酒は、原料のお米の精米歩合や製造方法によっても細かく分類されているので、色々なタイプを飲み比べてみるのもおすすめです。

参考文献
・国税庁「「清酒」と「日本酒」について

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