肌の水分を逃がしにくくする作用があることで話題のグルコシルセラミド。サプリで摂取すると、外側からのケアより効果的なのでしょうか。今回は、グルコシルセラミドを経口摂取した場合の効果・効能を紹介します。グルコシルセラミド配合サプリの中からおすすめ3選もピックアップしたので、参考にしてみてくださいね。
セラミドは肌の角層の「細胞間脂質」の成分
肌の最表面にある「角層」は、細胞と細胞のあいだを「細胞間脂質」が満たしています。この細胞間脂質の成分の1つがセラミドです。
細胞間脂質は、油分の層と水分の層が何層にも重なる「ラメラ構造」を形成し、皮膚のバリア機能に重要な役割を果たしています。
セラミドが減少すると肌のバリア機能が正常に働かなくなり、乾燥したり刺激を受けやすくなったりします。
セラミドは加齢にともなって減少するといわれているので、インナーケアやスキンケアによってセラミドを補うことが大切です。
グルコシルセラミドとは?どんな効果がある?
グルコシルセラミドとは、お米・こんにゃく・パイナップル・ビートなどのさまざまな食品に含まれる成分。グルコース(ブドウ糖)とセラミドが結合したもので、「糖脂質」とも呼ばれます。
グルコシルセラミドには、皮膚のバリア機能を改善し、肌の水分を逃がしにくくする効果があります。
グルコシルセラミドで肌の保水力が改善する理由
サプリなどで摂取したグルコシルセラミドは、そのまま肌の成分になるわけではありません。グルコシルセラミドは、小腸で「スフィンゴイド塩基」という成分に分解されます。
この「スフィンゴイド塩基」には、
①角質層の細胞を包み込む「膜」を強くする
→肌のバリア機能・保水力アップ
②セラミドの合成を促進する
→細胞間脂質のセラミドを増やすことで
肌のバリア機能・保水力アップ
③肌内部の細胞と細胞の接合部を強くする
→水分を逃がしにくくする
などの作用があります(*1)。
グルコシルセラミドを摂取すると、単純に肌のセラミドが増えるだけではなく、セラミドを合成する力が上がるとともに、肌の構造も整うというイメージですね。
グルコシルセラミドは化粧品よりサプリで補う方が効果的?
現在、「肌の水分を逃がしにくくする」効果が国によって認められているのは、グルコシルセラミドを経口摂取した場合のみです。
セラミド配合の化粧品にも保湿作用はあるので、一時的な乾燥の緩和には効果的です。
しかし、グルコシルセラミドをサプリで経口摂取した場合は、セラミドを一時的に補うのではなく、肌の構造を根底から整える効果が期待できます。また、サプリの場合は、乾燥が気になる背中・ひざ・かかとなど全身のケアが一気にできるのもメリットですね。
グルコシルセラミド配合サプリおすすめ3選
最後に、グルコシルセラミドを配合したおすすめのサプリを紹介します。グルコシルセラミドは、1日あたり1.8mgを目安に摂取すると効果が期待できると言われているので、その基準をクリアしているものを選びました。
1.オルビス ディフェンセラ【特定保健用食品】
オルビス ディフェンセラは、日本で初めて肌への効果が認められた特定保健用食品(トクホ)です。
オルビス ディフェンセラには、お米由来の「高純度グルコシルセラミド」が1包あたり1.8mg配合されています。
高純度グルコシルセラミドとは、良質な玄米1トンから1~2gしか得られない希少なセラミドから、さらに不純物を取り除いたもの。グルコシルセラミドは、純度が高い方が効率よく吸収できると言われています。
オルビスを初めて利用する方は、初回限定のお得な価格で購入できますよ。おまけでお試しフレーバー2本+オルビスユー7日間トライアルセットも付いてくるのも嬉しいポイント。
トクホは、消費者庁長官により「期待できる効果を表示して販売すること」が認められた食品です。トクホの認可を受けるためには、商品を使った臨床試験を行う必要があります。つまり、「オルビス ディフェンセラ」を実際に用いて人への試験を行い、肌の水分を逃がしにくくする効果が認められたということですね。
普通のサプリや機能性表示食品は、臨床試験の義務はありません。これらの食品よりトクホが優れているという訳ではありませんが、試験により効果が確認されていることは安心材料になるのでは。
ちなみに、トクホの場合は安全性に関する臨床試験も必須です。試験では、「オルビス ディフェンセラ」を1日5本・4週間連続で摂取しても副作用がなかったと報告されています(*2)。
2.チョコラBB リッチ・セラミド【機能性表示食品】
チョコラBBのリッチ・セラミドは、ドリンクタイプの機能性表示食品です。米由来グルコシルセラミド(1.8mg)のほか、コラーゲン・ヒアルロン酸・ビタミンB6が配合されています。
1日あたり約300円とコストはかかるものの、肌の変化が感じられやすいことで人気の商品です。
3.DHC セラミド モイスチュア【機能性表示食品】
DHCのセラミドモイスチュアは、リーズナブルな価格が人気のサプリ。1粒に、米由来グルコシルセラミドが3.5mg含まれています。
グルコシルセラミド配合サプリをちょっと試してみたい、という方にぴったりの商品です。
どれを選ぶ?グルコシルセラミド配合サプリの価格比較
上記で紹介したおすすめのグルコシルセラミド配合サプリの価格を比較しました。どれを選ぼうか迷っている方は参考にしてみてくださいね。
価格 (1ヶ月分) | 1日あたり | 分類 | 形状 | 関与成分 | |
オルビス ディフェンセラ | 3,456円 | 115円 | 特定保健用食品 | パウダー | 高純度セラミド 1.8mg (米由来グルコシルセラミド) |
チョコラBB リッチ・ セラミド | 9,654円 | 322円 | 機能性表示食品 | ドリンク | 米由来グルコシルセラミド 1.8mg |
DHC セラミド モイスチュア | 1,566円 | 52円 | 機能性表示食品 | 粒 | 米由来グルコシルセラミド 3.5mg |
1日あたりの価格が最も安いのはDHCですが、グルコシルセラミドの質でみると、おすすめはオルビス ディフェンセラです。オルビスディフェンセラでは、吸収率の高い高純度グルコシルセラミドを使用しています。
ほかのセラミドサプリを飲んで効果が感じられなかった方は、しっかり吸収できていなかった可能性もあるので、ディフェンセラを試してみてはいかがでしょうか。
飲み始めて1ヶ月半が経過しました。初めのうちはあまり変化がありませんでしたが、2週間位してから乾燥か気にならなくなりました。そしていつもは下地とフェイスパウダーを塗るとマットでツヤがなく、くすんだ印象に仕上がっていたのですが、ツヤ系下地でもないのに潤ってツヤツヤに仕上がるようになりました。フェイスパウダーも同じ塗り方をしているのにツヤが残ります。お肌のごわつきも気にならなくなりました。毛穴にはまだそこまでの変化はなく、劇的に肌が変わった!という感じではないのですが、化粧ノリや肌触りが良くなったのでこれからも続けていきたいなと思います。
https://www.cosme.net/product/product_id/10163929/review/510940526
毎日乾燥が厳しいので、スキンケアだけでなく、インナーケアでもセラミドを補いたいと思って購入しました。ピーチ味にしましたが、お菓子代わりに食べたくなるくらい美味しかったです。粉末で口に入れるとサッと溶けて水なしで飲めるのが便利。
https://www.cosme.net/product/product_id/10163929/review/511626964
劇的な効果はありませんが、日中リップクリームを塗る回数が少なくなり、心なしか乾燥が気にならなくなった気がします!
半月ほど飲みました。30前半になりちりめんじわが気になるようになりました。セラミドを取り入れたスキンケアを行っていましたが内側からのケアを取り入れようと思って購入しました。
https://www.cosme.net/product/product_id/10163929/review/511006273
効果めちゃくちゃすごかったです。私の潤いが足りなかったのか速攻で効果が表れました。体も顔もしっとりふっくらしてる感じがします。年齢が気になってきた方におすすめです。
乾燥肌のインナーケアにはグルコシルセラミドがおすすめ!
グルコシルセラミドをサプリなどで摂取すると、セラミド含有化粧品とは違うメカニズムで働きます。また、顔だけでなく背中・指先・ひじ・かかとなどの全身ケアができるのもインナーケアのメリット。外側からのスキンケアを頑張っても乾燥が気になる方は、グルコシルセラミド配合サプリを活用してみてはいかがでしょうか。
Written by Yukari
今回紹介した「オルビス ディフェンセラ」は、日本初の「肌トクホ」を実現するために10年もの歳月をかけて研究・開発されたと聞き、その情熱に胸を打たれました。私も使用したことがありますが、とても良い商品だと思います。乾燥シーズンのお供として活用してみてくださいね。
参考文献
*1 fancl「作用機序に関する説明資料」
*2「健康食品」の安全性・有効性情報 オルビス ディフェンセラ
・内田良一「セラミドの皮膚における役割」2018
・資生堂「資生堂、角質細胞を包むコーニファイドエンベロープの評価方法を確立し、皮膚のバリア機能維持・向上に関する新事実を発見」
・菅原達也「食品機能性成分としてのスフィンゴ脂質の消化と吸収」2013