大豆ミートの3つのメリット!環境に優しいのはなぜ?

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肉類の代替品として注目されている大豆ミート。健康維持やダイエットに効果があるだけではなく、大豆ミートは環境問題にも対応できると言われています。今回は、大豆ミートが環境に良いと言われる理由、そして健康や環境へのメリットについて紹介します。

大豆ミートとはどんな食品?

大豆ミートとは、大豆の油分を絞って加圧・乾燥させたものです。名前に「ミート」とつく通り、食感がお肉に似ているのが特徴。大豆ミートの開発が進んでいるアメリカでは、噛んだときに溢れる肉汁まで再現している商品もあります。

大豆ミートは、肉類に比べてビタミン・ミネラル・食物繊維を豊富に含むため、健康維持やダイエットに役立つ食品として注目を集めています。また、原料が大豆なのでイソフラボンを多く含んでいるのも特徴です。

大豆ミートを使ったレシピはこちら/

大豆ミートのメリットは?

大豆ミートは、お肉と置き換えることでどのようなメリットが得られるのでしょうか。大豆ミートの主なメリットを3つ紹介します。

1.生活習慣病のリスクを下げる

脂質を構成する成分には、飽和脂肪酸不飽和脂肪酸があります。

肉類に多く含まれているのは飽和脂肪酸です。飽和脂肪酸を摂り過ぎると、動脈硬化や脂質異常症などの生活習慣病のリスクを高めると言われています。

一方、大豆に多く含まれているのは不飽和脂肪酸。特に、リノール酸を多く含むのが大豆の特徴です。また、オリーブオイルの主成分であるオレイン酸も含まれています。

普段食べている肉類を大豆ミートに置き換えると飽和脂肪酸の摂取量が減るため、健康維持や生活習慣病の予防に役立ちます。リノール酸やオレイン酸には、悪玉コレステロール(LDL)を減らす効果もあります。

2.食糧問題に対応できる

近年、地球上の食糧が将来的に不足する可能性が指摘されています。ちなみに食糧とは、主に穀物などの主食になるもの。

特に食糧不足を加速させると懸念されているのが、お肉のような畜産類です。家畜を育てるためには、飼料として大量の穀物や水を必要とします。例えば、牛肉1kgを生産するためには、11kgもの穀物が必要になると言われています(*1)

加えて、日本を含め世界規模でお肉の消費量が増加していることもあり、食糧不足への危機感が高まっているのです。

また、本来なら現在世界中で収穫される穀物は、世界中のすべての人が十分に食べられる分の量がありますが、その穀物の約1/3は畜産物の生産のために家畜のエサとして消費されています。肉類の消費が増えると、発展途上国における飢餓も加速させることになります。

そういった背景から、肉の代替品として大豆ミートが注目されるようになりました。大豆ミートは健康効果だけでなく、世界的な食糧不足に対応できると期待されているのです。

3.地球温暖化の抑制に貢献する

牛のような反芻動物のげっぷに、温室効果ガスが含まれているという話を聞いたことはありませんか?しかし、畜産物による地球温暖化は牛のせいだけではありません。

とさつ後の肉類は常に低温管理する必要があるため、食肉への加工・保存・流通のすべての段階で多大なエネルギーを必要とします。また、海外から日本へ肉類を輸入する場合は、輸送にも莫大なエネルギーがかかります。

一方、大豆を栽培する際のGWP(地球温暖化係数)は、畜産物より低くなります。

例えば、牛肉で作られたハンバーガーと大豆ミートのハンバーガーを比較すると、大豆ミートの場合は90%もCO2を削減できるようです(*2)

大豆ミートで持続可能な食生活を

前述のように、大豆ミートは健康へのメリットだけでなく、さまざまな環境問題に対応することができるため注目されています。

環境への負荷を軽減し、世界中の人々や未来の人々が平等に食料を享受できる食生活は持続可能な食生活と呼ばれます。最近は、SDGs(持続可能な開発目標)が話題ですが、私たち一人ひとりの食生活にも改善が求められています。大豆ミートを食事に取り入れることで、持続可能な食生活の実現に一歩近付くことができるでしょう。

なお、海外では地球環境と人間の健康の両方へ配慮した「プラネタリーヘルスダイエットという食事法も提案されています。プラネタリーヘルスダイエットでは、お肉を食べる量は以下のようにすることが推奨されています。

牛肉・豚肉…週に98g
鶏肉…週に203g

いま、毎日お肉を食べている方からすると「そんなに減らさないといけないの?」と感じるかもしれません。しかし、私たちが実感しにくいところで、確実に事態は進行しています。持続可能な食生活にシフトしていけるよう、少しずつ食生活を見直していきましょう。

自宅で使える!おすすめの大豆ミート

続いて、自宅で調理する際に使える大豆ミートを紹介します。お湯で茹でるだけで簡単に使えるので、便利ですよ。

1.大豆と玄米のベジミンチ

大豆と玄米を使って作られた大豆ミートです。お湯で茹でるだけで、簡単に料理に使うことができます。穀類のような独特の香りが少しありますが、味付けを濃くすると気になりません。

2.大豆のお肉 ミンチタイプ

こちらは、大豆と小麦を使って作られています。カルディなどで見かけることが多いので、手に入りやすい商品ですよ。香りやクセがなく、料理に使うと本物のお肉のように仕上がります。

3.SOY FILLET ソイフィレ 大豆ミート

こちらは、から揚げを作るときにおすすめのブロックタイプの大豆ミート。3分ほど茹でて水気をしっかり絞り、衣を付けて揚げると美味しく仕上がると評判です。大豆ミートで作ったから揚げは、お肉に負けないほどジューシーで美味しいので、試してみてくださいね。

大豆ミートで体も地球も健康に!

大豆ミートは、ダイエットや健康維持のためだけでなく、地球環境や食糧格差の問題解決にも貢献する食品です。今後は開発や研究がすすみ、クオリティの高い商品やメニューがたくさん登場することでしょう。まずは週に一度、いつものお肉を大豆ミートに置き換えてみてはいかがでしょうか。

参考文献
*1 農林水産省「知ってる?日本の食料事情

*2 東京都市大学 伊坪徳宏研究室「代替肉を対象としたLCA研究の現状

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