ひと粒ひと粒の食感がしっかり感じられる硬めのお米が好き!そんな方におすすめの、硬い食感のお米を8品種ご紹介します。それぞれのお米を実食し、硬さや味わいのチャートも作成しました。お米選びの参考にしてみてくださいね。
しっかり食感!硬めのお米おすすめ8品種
それでは早速、硬い食感が楽しめるお米の品種を紹介します。それぞれ味わいの特徴が異なるので、硬さ・甘さ・粘り・粒の大きさを5段階で評価してチャートに示しています。硬さだけでなく、味わいも好みのお米を見つけてくださいね。
1.天のつぶ
![天のつぶをお茶碗によそった写真](https://43better.com/wp-content/uploads/tennotsubu.jpg)
![お米の硬さを5段階評価でチャートに表したもの。天のつぶの硬さは5](https://43better.com/wp-content/uploads/tennotubu-chart1-640x278.png)
「天のつぶ」は、福島県が誇るオリジナル米。天に向かってまっすぐ伸びる生命力の強い品種で、震災復興のシンボルにもなっています。
天のつぶの特徴は、しっかりした歯ごたえのある大きな米粒。炊き上がりの香りが良く、見た目にツヤがあります。
粘りが少なくあっさりした味わいなので、どんなおかずとも相性ばっちり。カレーライスや丼物にしても美味しく、ベチャッとしないので炒飯やピラフにもおすすめです。
2.雪若丸
![雪若丸をお茶碗によそった写真。米粒は大きめ](https://43better.com/wp-content/uploads/yukiwakamaru-kome.jpg)
![お米の硬さを5段階評価でチャートに表したもの。雪若丸の硬さは5](https://43better.com/wp-content/uploads/yukiwakamaru-chart-640x277.png)
雪若丸は、山形県で生まれた比較的新しいお米の品種。山形県の人気品種「つや姫」に続くブランド米として注目されています。
雪若丸は、食べ応えのある硬めで大きな米粒が特徴。CMの影響もあり、特に若い世代から人気のある品種です。
お米の食味ランキングでも、雪若丸は最高評価である「特A」を獲得しています。適度な甘み、旨みも感じられる美味しいお米です。
3.とちぎの星
![とちぎの星をお茶碗によそったもの。米粒は中くらい](https://43better.com/wp-content/uploads/6D166647-BEAE-4906-B4C2-3B864D230C18.png)
![お米の硬さを5段階評価でチャートに表したもの。とちぎの星の硬さは4でやや硬め](https://43better.com/wp-content/uploads/tochiginohoshi-chart-640x277.png)
とちぎの星は、栃木県産のお米である「なすひかり」とコシヒカリ系統のお米を掛け合わせた品種です。
ぷっくりと膨らんだ大きめの粒が特徴で、ほどよい弾力や硬さが感じられます。
コシヒカリから受け継いだ甘味はありますが、比較的あっさりした味わいなので、カレーや丼物、味の濃いおかずなどと相性の良いお米です。価格が安く、手軽に買えるのも嬉しいポイント。
4.つきあかり
![つきあかりをお茶碗によそった写真。大きめの米粒にツヤがある](https://43better.com/wp-content/uploads/tukiakari.png)
![お米の硬さを5段階評価でチャートに表したもの。つきあかりの硬さは4でやや硬め](https://43better.com/wp-content/uploads/tukiakari-chart-640x277.png)
つきあかりは、2016年に誕生した新しいお米の品種。つややかで大きな粒が月の光のように輝いて見えることから、この名前が付けられました。
コシヒカリと同等以上の美味しさを誇り、やや硬めの食感が特徴。適度なもっちり感もあります。
甘みは控えめで、あっさりした味わい。冷めても美味しいので、お弁当やおにぎりにもピッタリです。
5.朝日
![朝日をお茶碗によそったもの。米粒が大きくツヤがある](https://43better.com/wp-content/uploads/asahi-kome.png)
![お米の硬さを5段階評価でチャートに表したもの。朝日の硬さは4でやや硬め](https://43better.com/wp-content/uploads/asahi-chart-640x277.png)
朝日は、明治時代に岡山県で生まれた伝統的な品種。コシヒカリやあきたこまちなどのお米も、朝日がルーツになっています。朝日は栽培に手間がかかるため作っている方が少なく、「幻のお米」とも呼ばれています。
朝日は大粒でしっかりとした硬めの食感。また、強い旨みと甘みも朝日の特徴で、噛むほどに豊かな甘味が口の中に広がります。
ツヤのある美しい見た目と、冷めても味が落ちないことから、多くの寿司職人が愛用するお米でもあります。炊き上がりは芳醇な香りも感じられますよ。
6.きらら397
![きらら397をお茶碗によそったもの。白くツヤツヤの米粒](https://43better.com/wp-content/uploads/kirara397.png)
![お米の硬さを5段階評価でチャートに表したもの。きらら397の硬さは5](https://43better.com/wp-content/uploads/kirara397-chart-640x277.png)
きらら397は、1988年に北海道で生まれたお米の品種。今でこそ北海道には「ゆめぴりか」や「ななつぼし」などの美味しいお米がありますが、昔は「北海道米はまずい」と言われており、その常識を覆したのがきらら397だと言われています。
きらら397は、硬めのお米が好きな方には是非試して欲しい品種。しっかりした噛み応えと、ほどよい甘さが感じられます。
表面がパサパサしやすいので、炊き上がったら早めにラップに包んで冷凍保存するのがおすすめ。
7.みずかがみ
![みずかがみをお茶碗によそった写真。艶やかな米粒が美しい](https://43better.com/wp-content/uploads/mizukagami-rice-1.jpg)
![お米の硬さを5段階評価でチャートに表したもの。みずかがみの硬さは4でやや硬め](https://43better.com/wp-content/uploads/mizukagami-chart-640x278.png)
みずかがみは、滋賀県生まれの比較的新しい品種。琵琶湖の水面がきらめくような、みずみずしさと清らかな見た目が特徴のお米です。
みずかがみは、やや小さめの米粒で、甘さや粘りの調和がとれたバランスの良い食味が特徴。食感はしっかりしていますが、もっちりした弾力もあります。冷めても美味しいお米を探している方におすすめです。
みずかがみの栽培には農薬や化学肥料の使用に基準が設けられているため、環境や健康にやさしいのも嬉しいポイント。
8.ホシユタカ
![ホシユタカをお茶碗によそった写真。米粒は細長く、ツヤはあまりない](https://43better.com/wp-content/uploads/hosiyutaka-1.jpg)
![お米の硬さを5段階評価でチャートに表したもの。ホシユタカの硬さは5](https://43better.com/wp-content/uploads/hoshiyutaka-chart-640x277.png)
ホシユタカは、ここまで紹介した7品種とは異なり、インディカ米(タイ米)と日本米を掛け合わせた品種です。
インディカ米は、日本米とでんぷん組成が異なるので、あっさりした味わいとパラパラした食感をもちます。炒飯やピラフ、リゾットなどに使う場合におすすめです。
ホシユタカは「長粒米」や「高アミロース米」とも呼ばれ、食後の血糖値がゆるやかに上昇するのも特徴。ダイエットや健康管理のためにもおすすめの品種です。
お米選びに迷ったらコレ!おすすめの硬いお米TOP3
![rice and umebosi](https://43better.com/wp-content/uploads/gohan-ume.jpg)
硬めの品種に絞ってみても、さまざまな種類があって結局どのお米を選べば良いのか悩んでしまいますよね。そこで、特におすすめの美味しいお米の品種を3つ厳選しました!それぞれ特徴があるので、自分好みのお米を選んでみてくださいね。
1位:朝日
![rice](https://43better.com/wp-content/uploads/asahi-kome.png)
今回紹介したお米の中で、甘みや旨み、食感、香りのすべてのバランスが良いおすすめNo.1の品種は「朝日」です。
硬めのお米はパサパサしやすく、味気がない品種もありますが、朝日は寿司職人が認めるほど美味しいお米。パサつきにくく、豊かな甘みと旨みが感じられます。もちろん、炊き上がりの香りやツヤも良好。
硬めのお米に限定しなくても、すべてのお米の中でもトップクラスの食味を誇る品種。どのお米を選べば良いか迷った場合は、朝日を試してみてはいかがでしょうか。
2位:雪若丸
![](https://43better.com/wp-content/uploads/yukiwakamaru-kome.jpg)
雪若丸は、大きくて硬めの米粒が特徴。しっかりした歯ごたえが感じられるため、食べ盛りの若い世代から人気があります。丼物やカレーライスにしても食感が負けないのでおすすめ。口の中に広がる旨みも感じられます。
3位:みずかがみ
![rice](https://43better.com/wp-content/uploads/mizukagami-rice-1.jpg)
お弁当やおにぎりに使う場合は、みずかがみがおすすめです。みずかがみは硬めの品種にしては粘りが強く、時間がたってもパサつかず美味しく食べられます。水分量を多めにして炊くと、硬めの食感が残ったまま、もっちりとした弾力を楽しむことができますよ。
品種によって硬さが違うのはなぜ?お米の硬さの理由
![rice and egg](https://43better.com/wp-content/uploads/4439052_s.jpg)
ところで、品種によってお米の硬さが違うのは何故でしょうか。お米の硬さを決める理由について、最後に少しご紹介します。
1.アミロース含量が高い
お米にはでんぷんが多く含まれていますが、でんぷんは構造によって「アミロース」と「アミロペクチン」に分類されます。
アミロースが多く含まれているお米は硬めの食感になり、アミロペクチンが多く含まれると軟らかくもちもちとした食感になります。
もち米はアミロースを含まず、でんぷんのほぼ100%がアミロペクチンなので、あの特有のもちもち食感や粘りが出ます。一方、インディカ米(タイ米)はアミロースが多いため、硬めでパサパサの食感に。
日本のお米には高アミロース米や低アミロース米があり、一般的に高アミロース米は硬く、低アミロース米は軟らかくなります。近年人気の高まっている「ゆめぴりか」や「ミルキークイーン」などは、低アミロース米の代表ですね。
今回紹介した中では、「ホシユタカ」が高アミロース米です。高アミロース米は、食後の血糖値上昇が緩やかになるというメリットもあります。
2.タンパク質の量が高い
お米は、栽培時に与えられた肥料の影響により、タンパク質の含有量が異なります。そして、タンパク質の量が多いほど硬めの食感になりやすいと言われています。
これは、タンパク質が多いとお米の吸水が阻害されて硬い食感になるため。
お米のタンパク質の量はパッケージに記載されませんが、豆知識として知っておくのも良いですね。
硬め&美味しいお米を選ぼう
![onogiri and ume](https://43better.com/wp-content/uploads/111193_s.jpg)
今回は、しっかりした硬い食感が楽しめるお米の品種を紹介させていただきました。どれも食味・香り・見た目などが評価されている、おすすめの品種ばかりです。もともと硬めのお米を使うと、通常の水分量で炊いても、しっかりした食感の美味しいご飯に炊き上がります。気になったものがあれば、ぜひ試してみてくださいね。
Written by Yukari
お米はあっさりして硬い食感のものが好きです。水分量を少なくして硬めに炊くとご飯がパサパサになってしまうので、もともと硬い品種を色々と試しています。今回紹介したお米の中では「朝日」と「みずかがみ」が特にお気に入り。特に「朝日」は、「甘くて美味しい!」と家族からも好評でした。
参考文献
・菅原龍幸監修『新版 食品学Ⅱ』, 建白社, 2018
・日本食糧新聞社『コメの注目ブランドガイドブック』, 2018