「ピーナッツバター」だと思って手にとった商品をよく見ると「ピーナッツクリーム」と書かれていた…なんて経験はありませんか?そもそも、この2つの違いとは何でしょうか。この記事では、ピーナッツクリームとピーナッツバターの違いを解説します。どちらを選べば良いか悩んでいる方は、参考にしてみてくださいね。
ピーナッツバターとは

ピーナッツバターは、ピーナッツをローストし、ペースト状にしたものです。また、FDA(米国食品医薬品局)では、原材料の90%以上がピーナッツであることをピーナッツバターの条件としています(参照:21 CFR 164.150 – Peanut butter)。
ピーナッツバターは、ピーナッツ以外の調味料や保存料などの添加物を使うことはできますが、人工甘味料・人工着香料・化学保存料・色素添加物は使用できません。
砂糖や植物油などの最低限の材料だけで作られているため、ピーナッツ本来の濃厚な味わいや豊かな香りを楽しめるのがピーナッツバターの特徴です。
ピーナッツクリームとは

一方、ピーナッツクリームは特に原材料の規定はなく、水あめや香料、酸味料、増粘多糖類など、さまざまな原材料・添加物が含まれています。
ピーナッツ本来の風味は弱まりますが、甘みが強く、こどもでも食べやすいのが特徴です。また、ピーナッツバターより低価格な点もメリットでしょう。
ピーナッツバターとピーナッツクリームの原材料を比較
ピーナッツバターとピーナッツクリームの代表的な商品を例にとり、原材料を比較してみましょう。
ピーナッツバターの原材料
①SKIPPY ピーナッツバター
まずは、アメリカの大人気商品である「SKIPPYのピーナッツバター」です。

SKIPPYのピーナッツバターは、なめらかな「クリーミー」と、粒入りの「スーパーチャンク」の2種類がありますが、どちらも原材料はピーナッツ・砂糖・植物油・食塩の4つです。植物油には、成分の分離を防ぐために水素添加された綿実油・大豆油・菜種油が使用されています。
| 商品名 | 原材料 |
|---|---|
| SKIPPY ピーナッツバター クリーミー | ローストピーナッツ・砂糖・植物油(大豆を含む)・食塩 |
| SKIPPY ピーナッツバター スーパーチャンク | ローストピーナッツ・砂糖・植物油(大豆を含む)・食塩 |
②ジェイビーズファクトリー ピーナッツバター
もうひとつ、カルディで人気の商品「ジェイビーズファクトリーのピーナッツバター」も紹介します。

こちらも、原材料はピーナッツ・砂糖・加工油脂・食塩の4つでした。
| 商品名 | 原材料 |
|---|---|
| ジェイビーズファクトリー ピーナッツバター クランチ | ピーナッツ(アメリカ産)・砂糖・加工油脂・食塩 (一部に落花生・大豆を含む) |
ピーナッツクリームの原材料
①ソントン ファミリーカップ 濃厚ピーナッツクリーム
次に、日本で人気の「ファミリーカップ ピーナッツクリーム」の原材料をチェックしましょう。商品名のとおり、ピーナッツバターではなく、ピーナッツクリームです。

こちらの原材料は、砂糖・ピーナッツバター・植物油脂・水あめ・脱脂粉乳・食物繊維・乳蛋白・食塩・寒天/乳化剤・香料・増粘多糖類・酸味料の12種類です。
ピーナッツバターにさまざまな原材料や添加物を加えることで、食べやすく仕上げられています。
| 商品名 | 原材料 |
|---|---|
| ファミリーカップ 濃厚ピーナッツクリーム | 砂糖(国内製造)、ピーナッツバター、植物油脂、還元水あめ、脱脂粉乳、食物繊維、乳蛋白、食塩、寒天/乳化剤、香料、増粘多糖類、酸味料(一部に乳成分・落花生を含む) |
②スドージャム 毎朝カップ ピーナッツクリーム
もう1つ、人気商品である「毎朝カップ ピーナッツクリーム」も紹介します。

こちらの原材料は、水あめ、砂糖、ピーナッツバター、植物油脂、加糖脱脂れん乳、食塩、寒天/増粘剤、香料、乳化剤の9種類です。「昔懐かしい味わいが感じられる」という声も多く、親しみやすい味わいが人気です。
| 商品名 | 原材料 |
|---|---|
| 毎朝カップ ピーナッツクリーム | 糖類(水あめ(国内製造)、砂糖)、ピーナッツバター、植物油脂、加糖脱脂れん乳、食塩、寒天/増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、香料、乳化剤(大豆由来) |
ピーナッツバターとピーナッツクリームの違い
このように、ピーナッツバターとピーナッツクリームは、原材料や添加物に違いがあります。
ピーナッツバターは、シンプルで素材の風味が際立つのが特徴。今回比較した商品では、原材料はいずれも「ピーナッツ・砂糖・加工油脂(植物油脂)・食塩」の4つのみでした。
一方、ピーナッツクリームはさまざまな原材料や添加物を使用することで、食べやすい味わい・食感に仕上げられています。今回比較した商品では、主に「水あめ・乳化剤・増粘多糖類」などが使用されていました。これらを使うことで、甘みをつけたり、伸びを良くしたりする効果があります。
ピーナッツクリームは添加物が多いから食べない方が良い?

ピーナッツバターに比べてピーナッツクリームは、多くの添加物が使用されています。だからといって、健康に影響を与えるわけではありません。
そもそも、日本では添加物について成分規格・使用量などを厳しく規制しているので、毎日食べ続けてたとしても問題はないと考えられています。
ピーナッツクリームには、こどもでも食べやすい、パンに塗りやすい、価格が安い、などのメリットもあります。ピーナッツバターとピーナッツクリームのどちらが良い・悪いではなく、目的や好みに応じて適したものを選んでみてくださいね。
ピーナッツのみで作られた無添加・無糖の商品もある?

ピーナッツバターには砂糖・食塩・植物油などが使用されていますが、ピーナッツのみで作られた無添加・無糖の商品もあります。
こちらは、砂糖・食塩・添加物を一切使わずに100%ピーナッツで作られた商品です。落花生の渋皮まで丸ごと使用しているため、味わいに深みが感じられます。落花生の渋皮にはポリフェノールが豊富に含まれるので、健康サポートに役立つ成分を摂取できるのも嬉しいポイントです。
パンに付けて食べるだけでなく、担々麺やカレーなどの料理に加えるのもおすすめです。
ちなみに「ピーナッツペースト」とは

ピーナッツの加工品には、「ピーナッツペースト」という種類もあります。ピーナッツペーストは、煎ったピーナッツをすり潰してペースト状に仕上げたものです。
ピーナッツバターとの違いは曖昧ですが、ピーナッツペーストは100%ピーナッツからできているものが多い傾向があります。
とはいえ、砂糖や植物油脂が含まれるピーナッツペーストも販売されているので、ピーナッツバターとの違いは明確ではありません。
| ピーナッツバター | ピーナッツペースト |
| ピーナッツに砂糖や植物油脂を加えたものが多い (無糖・無添加の商品もある) | ピーナッツのみをペースト状にしたものが多い (砂糖や植物油脂を含む商品もある) |
ピーナッツペーストに基準はありませんが、上記のように考えると分かりやすいでしょう。
まとめ

ピーナッツバターとピーナッツクリームは、おもに原材料や、原材料に占めるピーナッツの割合などに違いがあります。それぞれの良さがあるので、好みや目的に合わせて選んでみてくださいね。
例えば、ピーナッツの風味をしっかり味わいたい方にはピーナッツバターがおすすめです。一方、甘くて伸びの良いテクスチャーを求めるならピーナッツクリームがぴったり。両方をストックしておき、シーンによって使い分けるのも良いですね。
ピーナッツバターは、無糖・無添加の商品もあるので、ピーナッツそのものの風味を楽しみたい方におすすめです。パンに塗るだけでなく、調理に使うこともできますよ。にんじんやほうれん草をピーナッツバターで炒めると、とても美味しく仕上がるのでおすすめです。鶏肉の表面に粒入りピーナッツバターを塗って焼いても美味しいですよ。

