ペーパーフィルターを使う必要のない”ペーパーレスコーヒードリッパー”は、環境に優しい選択として近年注目が集まっています。ペーパーレスドリッパーを使うと、ほかにもメリットがあるのでしょうか。今回は、ペーパーレスコーヒードリッパーのメリットとデメリット、そしておすすめの商品などをご紹介します。
ペーパーレスコーヒードリッパーのメリット
まずは、ペーパーレスコーヒードリッパーのメリットから見ていきましょう。
1.濃厚でまろやかな味になる
コーヒー豆には、「コーヒーオイル」と呼ばれる油脂が含まれています。ペーパーフィルターを使うとコーヒーオイルの多くが紙に吸着されますが、ペーパーレスの場合はオイルごと抽出されやすくなります。
コーヒーオイルが含まれると、濃厚なコクが感じられ、口当たりもまろやかになります。深みのあるコーヒーが好きな方は、ペーパーレスドリッパーを使うことで好みの味を引き出せるでしょう。
2.香りが強く出る
コーヒーオイルは、香りにも大きく影響します。コーヒーオイルを多く含むコーヒーは、より香ばしい風味が楽しめます。
コーヒーの香りを感じると脳からα波が出ると言われているので、リラックス効果も強まりますよ。
3.エコロジー&エコノミー
ペーパーレスコーヒードリッパーは紙を使わないため、環境への負荷が少ないのもメリットのひとつです。また、同時に節約にも役立ちます。
コーヒー1杯に使う紙の量は微々たるものですが、何年も積み重ねると大きなものになりますよね。環境へ配慮した生活を送りたい方には、ペーパーレスコーヒードリッパーという選択がおすすめです。
ペーパーレスコーヒードリッパーのデメリット
ペーパーレスコーヒードリッパーには、もちろんデメリットもあります。次は、デメリットについて見ていきましょう。
1.苦みや雑味が出やすい
メリットの方で「コーヒーオイルごと味わえる」と紹介しましたが、同時に苦みや雑味のもととなる成分も落ちやすい点がペーパーレスコーヒードリッパーのデメリット。特にスッキリした味わいのコーヒーが好きな方には不向きです。
コーヒーの苦みや雑味は抽出時間にも関係するので、詰まりにくく抽出スピードの速いドリッパーを選ぶと軽減されます。
2.粉の後始末が大変
ペーパーフィルターを使った場合は、抽出後は紙ごとコーヒー粉を簡単に捨てることができます。一方、ペーパーレスの場合はコーヒー粉をかき出す手間がかかります。
大した手間ではありませんが、忙しい時などは面倒に感じるかもしれません。
3.微粉が混ざりやすい
ペーパーレスコーヒードリッパーの命運ともいえますが、フィルターを通さないのでどうしても細かいコーヒー粉が混ざりやすくなります。
中挽き~粗挽きにすると粉落ちも少なくなりますが、多少は微粉が入ることを覚悟しておく必要があります。
ペーパーレスコーヒードリッパーがおすすめなのはどんな人?
ペーパーレスコーヒードリッパーは、こんな方におすすめです。
・濃厚で深みのあるコーヒーが好き
・1日2~3杯以上のコーヒーを飲む
・コーヒー本来の味を楽しみたい
・多少の手間がかかっても美味しいコーヒーが飲みたい
ペーパーレスドリッパーを使うと、コーヒーオイルのような成分がそのまま抽出されやすいので、コーヒー本来の味を楽しむことができます。粉の後始末に多少の手間がかかったとしても、美味しいコーヒーを飲みたい方におすすめです。
また、1日に何度もコーヒーを飲む方は、ペーパーを使うと消費量がかさむのでペーパーレスの方が経済的です。
おすすめのペーパーレスコーヒードリッパー3選
ペーパーレスコーヒードリッパーにも、さまざまなタイプの商品があります。ここからは、おすすめのドリッパーをいくつかご紹介します。
1.E-FRANCE コーヒードリッパー
こちらは、ステンレスとメッシュの2層構造になったドリッパーです。錆びに強いステンレスと、強度の高い綾織メッシュを使用しているため、耐久性があります。
メッシュの目が細かく、目詰まりしにくいことでも人気の商品です。また、抽出スピードはやや早めなので、苦みや雑味を抑えたい方にもおすすめです。
2.CASUAL PRODUCT カフェテリア コーヒードリッパー
こちらは、メッシュ部分に金メッキが施されたゴージャスな見た目のドリッパー。円錐型のドリッパーが多い中で珍しいタイプです。
抽出スピードは遅めなので、苦くて深みのあるコーヒーを味わいたい方におすすめです。目詰まりも起こりにくく、簡単に洗浄できる点も嬉しいポイントですよ。
3.HARIO ネルドリップ
こちらは、布製のフィルターを使うネルドリップタイプです。布を通してからコーヒーが抽出されるため、金属製のドリッパーより雑味を抑えることができます。また、濃厚でコクのあるコーヒーが淹れられるのもネルドリップの特徴です。
使用後のネルフィルターは水でよく洗い、水を張ったタッパーなどに入れて冷蔵庫で保管します。また、定期的に煮沸したりネルを交換したりする必要があります。手間はかかりますが、プロ並みの美味しいコーヒーを淹れたい方におすすめのアイテムです。
\単品もあります/
フレンチプレスもおすすめ
ペーパーを使わずにコーヒーを淹れるには、フレンチプレスを使う方法もあります。フレンチプレスは紅茶を淹れる方法とよく似ていて、コーヒー粉を長くお湯に浸けることでより成分を効果的に引き出すことができます。
お湯を注いで放置するだけで簡単に美味しいコーヒーが淹れられるので、初心者の方にもおすすめ。ドリップ式と併用するのも良いですよね。
お気に入りのペーパーレスコーヒードリッパーを見付けよう!
今回は、ペーパーレスコーヒードリッパーのメリットとデメリット、そしておすすめの商品を紹介させていただきました。ドリッパー選びの参考になれば幸いです。お気に入りのドリッパーを使って、美味しいコーヒーを楽しみましょう!
Writer Profile
yukari
コーヒーを飲んでいる最中から次の1杯が飲みたくなるほどのコーヒー中毒。ずっとペーパーフィルターを使っていましたが、いつの間にかストックがなくなったり、ポイポイと紙を捨てていくのに罪悪感を持つようになったためペーパーレスに代えました。今回紹介したCASUAL PRODUCTのドリッパーがお気に入りです。