食中毒対策!お弁当を傷ませない10のコツ

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待ちに待ったお昼の時間、お弁当箱を開いたら異様なにおいが…!なんてショッキングな事態を避けるべく、今回は少しの工夫で傷まないお弁当を作るコツを紹介します。簡単に取り入れられる方法ばかりなので、夏や梅雨時期のお弁当作りに活用してみてくださいね。

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そもそもお弁当が傷む原因とは?

お弁当が傷む原因は、食材や料理についた微生物が繁殖し、腐敗物質を産生するためです。腐った食べ物を食べると、食中毒を起こすことも。

多くの微生物は、25℃以上の環境でどんどん増殖します。また、水分が多い食材や、pHが中性付近の食材があると微生物は繁殖しやすくなります。

つまり、
・低温で保存する
・水分を減らす
・pHを下げる

ことが、お弁当を傷ませないためのコツ。

それでは、詳しい方法をみていきましょう!

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傷みにくいお弁当を作る10のコツ

食中毒を予防するためには、先ほど紹介したポイントを意識してお弁当を作りましょう。ここでは、傷まないお弁当を作るための具体的な方法を紹介します。どれも簡単にできる方法ばかりなので、次のお弁当作りから早速取り入れてみてくださいね。

1.食材をしっかり洗う・加熱する

まずは、食中毒対策の基本を徹底しましょう。

食材にはもともと微生物が付着しているので、食材をしっかり洗うこと、そして加熱して殺菌することが重要。もちろん、調理器具やお弁当箱、調理する人の手も清潔に保ちましょう。

生の肉や魚を使った包丁・まな板で、他の食品を扱うのもNG。生の肉・魚には食中毒菌が付着していることがあります。これらの食材を扱ったら、手や調理器具を必ず洗ってから他の食品を扱いましょう。

2. 水分をしっかり飛ばす

水分が多いおかずは傷みやすいので、お弁当に入れるときは強火で加熱して水分をしっかり飛ばしましょう。特に汁気の多い煮物系は要注意。よく煮詰めて水分を飛ばしてくださいね。

水分量の多い野菜は揚げ物にするのもおすすめです。食材を揚げると水分が抜けて油と入れ替わるため、傷みにくくなります。油を多めに使って高温で炒めるのも良いですね。

3. 塩・砂糖を多めに使う

塩には脱水作用や、殺菌・防腐作用があります。また、塩や砂糖は食材中の水分と結合し、微生物に水分を利用させにくくする作用があります。

お弁当に入れるおかずは、いつもより多めの塩・砂糖を使って味付けると傷みにくくなります。お弁当は濃いめに味付けたほうが美味しく感じるので一石二鳥ですね。

醤油や味噌にも塩分が含まれるので、これらの調味料もうまく利用しましょう。

4. お酢を使う

お酢にも殺菌・抗菌作用があります。お酢は酸性の調味料。お酢を使って味付けすると、食品のpHが下がり、細菌の繁殖が抑えられます。

特に水分量の多い野菜は、塩でしっかり揉んで水分を切ってから酢で和えると傷みにくくなりますよ。

5. 傷みやすい食材を避ける

そもそもお弁当用のおかずには傷みやすい食材を使わない、というのもひとつの手。傷みやすい食材の代表的なものは、

・生野菜
・茹で野菜
・芋類
・こんにゃく
・半熟卵

などです。

生野菜の中では、水分量の多いきゅうりやレタス、カットしたトマトなどは特に傷みやすいので要注意。また、火を通していても茹でた野菜は水分量が多く傷みやすいので注意しましょう。

お弁当の定番でもあるブロッコリーやアスパラガスは、凸凹が多く、そこに細菌が残りやすくなります。夏場はこれらの野菜を使わないか、アスパラガスなら茎の部分のみを使うと傷みにくくなります。

芋類やこんにゃくも傷みやすいので、高温多湿の時期は避けた方が安心です。ゆで卵や卵焼きをお弁当に入れる際は、半熟ではなく完全に火を通すようにしましょう。

6. 傷みにくいお弁当箱を使う

曲げわっぱのような木製のお弁当箱には吸湿効果があり、食材の水分量を適切に保ってくれます。おかずが傷まないだけでなく、ご飯の余分な水分を吸い取って美味しく保つためにも役立ちますよ。

特に、素材にヒノキやスギを使っているものは、細菌やウイルスに対する抗菌効果もあるのでおすすめです。

7. ご飯やおかずはよく冷ます

ご飯やおかずが温かいままお弁当箱を閉めると、熱や湿気がこもってしまいます。温度や湿度が増すと、微生物が増殖しやすくなります。

ご飯やおかずは熱をしっかり冷ましてから、お弁当箱に詰めるようにしましょう。ご飯やおかずを平たいお皿に広げておくと、短時間で効率よく冷ますことができますよ。

8. 保冷剤・保冷バッグを使う

職場や学校などにお弁当箱を入れる冷蔵庫がない場合は、保冷剤や保冷バッグを活用しましょう。エアコンの効いた室内でも細菌やウイルスは繁殖するので、そのまま放置しないよう注意してくださいね。

保冷剤がないときは、凍らせたおかずやフルーツをお弁当箱に入れるのも1つの方法。作り置きおかずを冷凍しておき、解凍せずにそのままお弁当箱へ入れるのもおすすめです。

お弁当箱のふたが保冷剤になっている「保冷剤一体型お弁当箱」も人気です。保冷剤を入れ忘れる心配もなくて安心ですよ。

9.抗菌シートを使う

あれこれ考えておかずを作るのが面倒なときや、より安全なお弁当を作りたい場合は、お弁当用の抗菌シートを活用しましょう。抗菌シートは、100均やホームセンターなどで販売されています。100円で50~100枚近く入っているので、ひと夏分にちょうど良いですね。

ちなみに、抗菌シートには銀イオンのような抗菌作用のある物質が使われていますが、食材に溶け出す心配はありません。おかずの下に敷くと、お弁当カップの代わりに汁受けとして使うこともできます。

10.抗菌・防腐効果のあるハーブを使う

自然な食材を使って抗菌・殺菌したい方には、ハーブがおすすめ。植物は、外敵から身を護るために防腐効果や殺菌作用を持つものが多くあります。

代表的なものをまとめたので、参考にしてみてくださいね。

ハーブの名前効果合う料理・おかず
パセリ殺菌・消臭ピラフ・オムライス
タイム防腐・殺菌魚料理・ピクルス
オレガノ抗菌・殺菌トマト料理・肉料理・魚料理
シソ殺菌・抗酸化 和食料理・ハンバーグ・サラダ 
シナモン抗菌肉料理・かぼちゃサラダ

安全で美味しいお弁当を作ろう!

気温の高い夏・梅雨は、油断するとすぐにお弁当のおかずが傷んでしまいます。お弁当を作る際は、傷まないように食材選びや調理方法を工夫し、食中毒対策をしっかり行いましょう。

調味料・香辛料などをうまく活用したり、曲げわっぱや保冷剤一体型弁当箱を使ったりするのもおすすめです。

今回は、すぐに実践できるものを中心に紹介させていただきました。早速、明日のお弁当作りから活用してみてくださいね。

Written by Yukari

10年以上、ほぼ毎日お弁当を作っています。普段から手軽にできる「汁気を飛ばす」「傷みやすい食材を使わない」などの方法をよく採用しています。夏場はシソや酢を多用するのも得意技です。今のところ、お弁当が腐ったことはないので効果があると感じています。

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