傷まないお弁当を作る方法!食中毒予防に効果的なコツ10選

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待ちに待ったお昼の時間、お弁当箱を開いたら異様なにおいが…!なんてショッキングな事態を避けるべく、今回は少しの工夫で傷まないお弁当を作るコツを紹介します。簡単に取り入れられる方法ばかりなので、夏や梅雨時期のお弁当作りに活用してみてくださいね。

傷まないお弁当を作るにはどうすればいい?

まずは、どんな環境でお弁当が傷みやすくなるのかをざっと見ていきましょう。

栄養素がある
水分が多い
温度が高い

この3つの条件がそろうと、細菌などの微生物がどんどん繁殖してお弁当のおかずが腐ってしまいます。

まず、食材には必ず栄養素があるので、1つ目の条件は常にクリアされています。

次に、食材中には水分も存在しますが、おかずの水分量が多いほど微生物が繁殖しやすくなります。そのため、おかずの水分量をどれだけ減らすかがポイントです。

最後に温度ですが、多くの微生物にとっての適温は25~40℃程度です。夏はもちろん、冬でもエアコンがきいた暖かい室内でお弁当を保存する際は傷みやすいので要注意。保冷剤や保冷バッグなどを活用しましょう。

食中毒を予防!お弁当が傷まない方法10選

食中毒を予防するためには、先ほど紹介したポイントを意識してお弁当を作りましょう。ここでは、傷まないお弁当を作る具体的な方法を紹介します。どれも簡単にできる方法ばかりなので、次のお弁当作りから早速取り入れてみてくださいね。

1. 水分をしっかり飛ばす

水分が多いおかずは傷みやすいので、お弁当に入れるときは強火で加熱して水分をしっかり飛ばしましょう。特に汁気の多い煮物系は要注意。よく煮詰めて水分を飛ばしてくださいね。

水分量の多い野菜は揚げ物にするのもおすすめです。食材を揚げると水分が抜けて油と入れ替わるため、傷みにくくなります。

生のきゅうりや玉ねぎなどをお弁当に入れる際は、塩でしっかり揉んで水気を切りましょう。

2. 酢で味付けする

お酢には殺菌・抗菌作用があります。お酢を使って味付けすると、細菌の繁殖が抑えられ、おかずが傷みにくくなります。また、お弁当箱にお酢をスプレーしたり、ご飯に少しお酢を混ぜたりするのもおすすめです。

ちなみに、お酢に含まれる酢酸は食品のpHを下げることで、殺菌・抗菌作用を示します。多くの細菌は中性付近の環境を好むため、pHが低下して酸性になると、細菌の増殖が抑えられます。

3. 調味料を多めに使う

お酢と同じように、塩にも殺菌・防腐作用があります。また、塩や砂糖は食材中の水分を束縛し、微生物が利用できる水分を奪うことで、成長や増殖を妨いでくれます。

醤油や味噌にも塩分が含まれるので、調味料を多めに使って味付けすると、おかずが傷みにくくなります。冷めた料理は味が薄く感じやすいので、濃いめの味付けにするとおかずが美味しくなって一石二鳥ですね。

4. 傷みやすい食材を避ける

そもそもお弁当用のおかずには傷みやすい食材を使わない、というのもひとつの手。傷みやすい食材の代表的なものは、

・生野菜
・茹で野菜
・芋類
・こんにゃく
・半熟卵

などです。

生野菜の中では、水分量の多いきゅうりやレタス、トマトなどは特に傷みやすいので要注意。また、火を通していても茹でた野菜は水分量が多くなって傷みやすいので注意しましょう。

芋類やこんにゃくも傷みやすいので、真夏は避けた方が安心です。ゆで卵や卵焼きをお弁当に入れる際は、半熟状態ではなく完全に火を通すようにしましょう。

5. 手や調理器具を清潔に保つ

当たり前のことではありますが、手や調理器具を清潔に保つことも大切です。人の手指には、細菌やウイルスが無数に付着しています。お弁当を作る人は調理前に手を洗い、お弁当を食べる側も食事前にしっかり手を洗いましょう。

なお、手洗いは最低でも20~30秒かけて丁寧に行ってください。親指の付け根や爪のあいだには菌が残りやすいので、特に注意して洗いましょう。手を洗ったあとに、アルコールで除菌するとより安心です。

また、おかずを詰めるための箸や、お弁当箱なども清潔に保つこともポイント。一度口にした箸を使うと、おかずに菌が付着して、そこから増殖が始まります。おかずを作りながら同じ箸で味見をしたりするのは避けてくださいね。

6. 曲げわっぱ弁当箱を使う

曲げわっぱのような木製のお弁当箱には吸湿効果があり、食材の水分量を適切に保ってくれます。おかずが傷まないだけでなく、ご飯の余分な水分を吸い取って美味しく保つためにも役立ちますよ。

特に、素材にヒノキやスギを使っているものは、細菌やウイルスに対する抗菌効果もあるのでおすすめです。

7. ご飯やおかずはよく冷ます

ご飯やおかずが温かいままお弁当箱を閉めると、熱や湿気がこもってしまいます。温度や湿度が増すと、微生物にとって生育しやすい最適な環境を提供することに。

ご飯やおかずは熱をしっかり冷ましてから、お弁当箱に詰めるようにしましょう。ご飯やおかずを平たいお皿に広げておくと、短時間で効率よく冷ますことができるのでおすすめです。

8. 保冷剤・保冷バッグを使う

職場などにお弁当を入れる冷蔵庫がない場合は、保冷剤や保冷バッグを活用しましょう。エアコンの効いた室内でも細菌やウイルスは繁殖するので、そのまま放置しないよう注意してくださいね。

保冷剤がないときは、凍らせたおかずやフルーツをお弁当箱に入れるのも1つの方法。作り置きおかずを冷凍しておき、解凍せずにそのままお弁当箱へ入れるのもおすすめです。

お弁当箱のふたが保冷剤になっている、「保冷剤一体型お弁当箱」も人気です。保冷剤を入れ忘れる心配もなくて安心ですよ。

9.抗菌シートを使う

あれこれ考えておかずを作るのが面倒なときや、より安全なお弁当を作りたい場合は、お弁当用の抗菌シートを活用しましょう。抗菌シートは、100均やホームセンターなどで販売されています。100円で50~100枚近く入っているので、ひと夏分にちょうど良いですね。

ちなみに、抗菌シートには銀イオンのような抗菌作用のある物質が使われていますが、食材に溶け出す心配はありません。おかずの下に敷くと、お弁当カップの代わりに汁受けとして使うこともできます。

10.抗菌・防腐効果のあるハーブを使う

自然な食材を使って抗菌・殺菌したい方には、ハーブがおすすめ。植物は、外敵から身を護るために防腐効果や殺菌作用を持つものが多くあります。

代表的なものを以下にまとめたので、参考にしてみてくださいね。

ハーブの名前効果合う料理・おかず
パセリ殺菌・消臭ピラフ・オムライス
タイム防腐・殺菌魚料理・ピクルス
オレガノ抗菌・殺菌トマト料理・肉料理・魚料理
シソ殺菌・抗酸化 和食料理・ハンバーグ・サラダ 
シナモン抗菌肉料理・かぼちゃサラダ

これでもうお弁当は傷ませない!

気温や湿度の高い夏は、油断するとすぐにお弁当のおかずが傷んでしまいます。お弁当を作る際は、傷まないように食材選びや味付けを工夫し、食中毒対策をしっかり行いましょう。

今回は、すぐに実践できるものを中心に紹介させていただきました。早速、明日のお弁当作りから活用してみてくださいね。

Writer Profile
yukari

10年間、ほぼ毎日夫のお弁当を作っています。夏場はお弁当が傷まないかビクビク。手軽にできる「汁気を飛ばす」「傷みやすい食材を使わない」などの方法をよく採用しています。あとはシソや酢を多用するのも得意技です。今のところ、お弁当が腐ったことはないので効果があると感じています。

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