ご飯は冷めたら硬くなるもの、と諦めていませんか?じつは、冷めても硬くならないコツがあるのです!この記事では、ご飯が硬くならない炊き方のコツを紹介します。お弁当やおにぎり用に活用してみてくださいね。
冷めても硬くならないご飯の炊き方のコツ
ご飯が冷めても硬くならないようにするには、4つのコツがあります。
・アミロースの少ないお米を選ぶ
・浸水と蒸らしをしっかりする
・油を加えて炊く
・曲げわっぱ弁当箱を使う
それでは、1つずつ詳しく紹介しますね。
1.アミロースの少ないお米を選ぶ

アミロースとは、お米に含まれるでんぷんの種類です。アミロースが多いお米は、冷めたときに硬くなりやすいという性質があります。
裏を返せば、アミロースの少ないお米を選べば、冷めても硬くなりにくいということ。
近年は、冷めても美味しく食べられるように、アミロースの少ない品種が多く生まれています。「ゆめぴりか」や「ミルキークイーン」が代表的ですね。また、「つや姫」も冷めても美味しいお米として有名です。これらの品種を選ぶと、いつも通りに炊いても美味しく炊くことができますよ。
冷めても硬くなりにくいお米の品種は、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
2.浸水・蒸らしをしっかりする

2つ目のポイントは、お米の内部まで水分をしっかり吸収させること。水分の吸収が不十分だと、炊き上がりは美味しくても冷めたときに硬くパサパサした食感になってしまいます。
お米をといだあと、30分~2時間ほど浸水させると、お米に水分がしっかり吸収されて美味しく炊くことができます。また、炊飯後は、すぐにフタを開けずに15分ほど蒸らすことで、お米の表面についた水分が内部に吸収され、ふっくらとしたご飯になります。
水分をしっかり含んだお米は硬くなりにくく、時間がたっても美味しく食べられますよ。
3.油を加えて炊く

ご飯が硬くなるのは、温度の低下とともにでんぷんの構造が変化し、水分が抜けてしまうからです。この水分の蒸発を防ぐために、油で米粒をコーティングする方法もおすすめです。
ご飯を炊くときに、お米2~3合に対して小さじ1程度の油を加えてみましょう。炊き上がりのツヤも良くなり、水分を保って美味しさをキープしてくれます。
こめ油やオリーブオイルを使うと、風味に影響せず、違和感なく食べられます。オリーブオイルなら酸化しにくく、健康にも良いのでおすすめです。
4.曲げわっぱ弁当箱を使う

お弁当に入れるご飯が硬くなってしまう…と悩んでいる方には、曲げわっぱ弁当箱を使う方法もおすすめ。
曲げわっぱ弁当箱は、余分な水分を吸収し、必要な水分を保つ「調湿効果」があります。ご飯の水分量を保ってくれるので、冷めても硬くなりにくく、美味しく食べられます。
また、炊き立てのアツアツご飯を詰めても蒸気がこもりにくく、ご飯が傷むのを防ぐためにも役立ちます。
無洗米を使っている場合は水分量に注意

無洗米を使っている場合は、普通のお米より水分量を増やす必要があります。
一般的なお米は、炊飯前の米とぎで「肌ぬか」と呼ばれる部分を洗い流しますが、無洗米はあらかじめ肌ぬかが除去されている状態。そのため、1合を軽量カップで測ろうとすると、お米の量が少し多めになってしまいます。
一般的なお米と同じ水の量で炊飯すると硬くなりやすいので、無洗米1合あたり大さじ1~2の水を加えましょう(参照:日本無洗米協会)。炊飯ジャーに「無洗米」の目盛がある場合は、そこに合わせて水を入れ、無洗米モードで炊飯します。
また、無洗米用の軽量カップも販売されているので、それを使うのもおすすめです。無洗米用の軽量カップを使うなら、水分量は普通の白米と同じでOKです。
硬くならないコツはお米の性質と水分量!

冷めても硬くならないご飯を炊くコツは、そもそも硬くなりにくいお米の品種を使うことや、水分をお米の内部までしっかり吸収させ、水分が逃げないように保つことです。どれか1つでも試してみると、冷めても硬くなりにくくなるでしょう。
「今あるお米を使いきりたい」「浸水や蒸らしに時間をかけてられない…」という方は、油を加える方法が手軽でおすすめ。お弁当箱を曲げわっぱに替えるのも良いですね。無洗米を使っている場合は、水の量を見直すだけで改善されるかもしれません。試しやすい方法を選んでみてくださいね。
Writer’s comment
ほぼ毎日お弁当を作っていますが、お弁当用のご飯には硬くなりにくい品種を使ったり、油を少し加えて炊いたりしています。もちろん、曲げわっぱも愛用しています!曲げわっぱをはじめて使ったとき、炊き立てよりむしろ美味しいのではと思うほど感動しました。

