ダイエット中は、なるべくヘルシーなお肉を選びたいですよね。お肉は、種類・部位によって300~400kcalも差があることも。この記事では、豚肉・牛肉・鶏肉の部位別カロリーを一覧で紹介します。ダイエット中におすすめの低カロリーな部位のランキングも紹介するので参考にしてみてくださいね。
豚肉の部位別カロリー・脂質含有量
まずは、豚肉の部位別カロリー・脂質含有量を紹介します。
部位 | エネルギー | 脂質 |
---|---|---|
かた | 201kcal | 14.0g |
かたロース | 237kcal | 18.4g |
ロース | 248kcal | 18.5g |
バラ | 366kcal | 34.9g |
もも | 171kcal | 9.5g |
そともも | 221kcal | 15.9g |
ヒレ(赤肉) | 118kcal | 3.3g |
最も脂質含有量が多く、高カロリーな豚肉の部位は「バラ」です。ヘルシーなヒレ肉と比較すると、100gあたりのカロリーは約250kcalも高くなります。
豚バラ肉はまろやかな口当たりでとても美味しいですが、食べ過ぎには注意しましょう。
ヒレ肉は脂質が少なく柔らかい食感が特徴なので、焼豚や豚カツに使うのがおすすめです。もも肉はコラーゲンが多く、長時間煮込むと柔らかくなる性質があるので煮豚用にぴったりですよ。
牛肉の部位別カロリー・脂質含有量
牛肉は、国産・輸入牛でカロリーが異なります。また、国産牛でも松坂牛のようなブランド牛はカロリー・脂質量が変わります。国産牛・輸入牛・ブランド牛の3つに分けて、部位別カロリーを紹介します。
国産牛肉の部位別カロリー・脂質含有量
部位 | エネルギー | 脂質 |
---|---|---|
かた | 231kcal | 18.0g |
かたロース | 295kcal | 24.7g |
リブロース | 380kcal | 35.0g |
サーロイン | 313kcal | 26.7g |
バラ | 381kcal | 37.3g |
もも | 196kcal | 12.6g |
そともも | 220kcal | 15.9g |
ランプ | 234kcal | 17.1g |
ヒレ(赤肉) | 177kcal | 10.1g |
輸入牛肉の部位別カロリー・脂質含有量
部位 | エネルギー | 脂質 |
---|---|---|
かた | 160kcal | 9.3g |
かたロース | 221kcal | 15.8g |
リブロース | 212kcal | 14.2g |
サーロイン | 273kcal | 21.5g |
バラ | 338kcal | 31.0g |
もも | 148kcal | 7.5g |
そともも | 197kcal | 12.7g |
ランプ | 214kcal | 14.7g |
ヒレ(赤肉) | 123kcal | 4.2g |
和牛(ブランド牛)の部位別カロリー・脂質含有量
部位 | エネルギー | 脂質 |
---|---|---|
かた | 258kcal | 20.6g |
かたロース | 380kcal | 35.0g |
リブロース | 514kcal | 53.4g |
サーロイン | 460kcal | 44.4g |
バラ | 472kcal | 45.6g |
もも | 235kcal | 16.8g |
そともも | 244kcal | 18.2g |
ランプ | 319kcal | 27.5g |
ヒレ(赤肉) | 207kcal | 16.6g |
松坂牛や神戸ビーフ、近江牛などのブランド牛は、きめ細かく脂身が入った「霜降り」が特徴。柔らかくまろやかな口当たりが美味ですが、カロリーや脂質の量は高くなります。
一方、輸入牛は国産牛よりカロリーが低いのが特徴です。これは、欧米人が赤身の肉を好むのに対し、日本人はサシの入った柔らかい肉を好むため。国産牛では、脂肪が増えるような飼育方法をとり、日本人好みの牛肉に仕上げているのです。
鶏肉の部位別カロリー・脂質含有量
鶏肉は、ダイエッターやボディビルダーからも人気の食材。カロリーや脂質含有量をチェックしてみましょう。
部位 | エネルギー | 脂質 |
---|---|---|
手羽先 | 207kcal | 15.7g |
手羽元 | 175kcal | 12.1g |
むね | 133kcal | 5.5g |
もも | 190kcal | 13.5g |
むね(皮なし) | 105kcal | 1.6g |
もも(皮なし) | 113kcal | 4.3g |
ささみ | 98kcal | 0.5g |
ヘルシーなイメージのある鶏ささみは、特に脂質・カロリーが少ないのが分かりますね。むね肉・もも肉も、皮なしだと脂質の量が大きくカットできて低カロリーに。
手羽元や手羽先は鶏肉の部位の中ではカロリーが高めですが、豚肉や牛肉に比べると脂質の量が少なくヘルシーです。
カロリーが低い肉の部位ランキング
豚肉・牛肉・鶏肉の中から、カロリーの低いヘルシーな部位をランキングで紹介します。
1位 | 鶏ささみ | 98kcal |
2位 | 鶏むね肉(皮なし) | 105kcal |
3位 | 鶏もも肉(皮なし) | 113kcal |
4位 | 豚ヒレ肉 | 118kcal |
5位 | 輸入牛ヒレ肉 | 123kcal |
6位 | 鶏むね肉(皮つき) | 133kcal |
7位 | 輸入牛もも肉 | 148kcal |
8位 | 輸入牛かた肉 | 160kcal |
9位 | 豚もも肉 | 171kcal |
10位 | 鶏手羽元 | 175kcal |
最もカロリーが低い肉の部位は、鶏ささみです。ほどよい硬さで噛み応えもあるので、ダイエット中にぴったりですね。鶏むね肉や鶏もも肉も、皮をむいて使うとささみと同程度のカロリーになります。
豚肉や牛肉の中では、ヒレが最もヘルシーな部位。もも肉やかた肉も脂質が少なくヘルシーな部位です。
ヒレには脂身がほとんど付いていませんが、もも肉やかた肉に比べて柔らかくしっとりした口当たりが楽しめます。
ダイエット中は要注意!カロリーが高い肉の部位ランキング
次は、カロリーの高い肉の部位ランキングを見ていきましょう。
1位 | 和牛リブロース | 514kcal |
2位 | 和牛バラ | 472kcal |
3位 | 和牛サーロイン | 460kcal |
4位 | 国産牛バラ | 381kcal |
5位 | 国産牛リブロース 和牛かたロース | 380kcal |
6位 | 豚バラ | 366kcal |
7位 | 輸入牛バラ | 338kcal |
8位 | 和牛ランプ | 319kcal |
9位 | 国産牛サーロイン | 313kcal |
10位 | 国産牛かたロース | 295kcal |
「霜降り肉」とも呼ばれる国産ブランド牛は、脂質の含有量が多くカロリーも高くなります。ブランド牛は、ご馳走として時々食べるくらいがちょうど良いですね。
基本的に、鶏肉や豚肉より牛肉、そして輸入牛より国産牛のほうがカロリー・脂質の量は高くなります。特にリブロース、バラ、サーロインは高カロリーなので食べ過ぎに注意しましょう。
ヘルシーな肉の部位を選ぼう!
肉は種類や部位により、最大で400kcal以上もの差があります。ダイエット中はなるべくヘルシーな部位を選びたいですね。
肉に含まれる脂質は、動脈硬化を促進する「飽和脂肪酸」がほとんどなので、生活習慣病を予防するためにもなるべく脂質の少ないヘルシーな部位を選ぶことをおすすめします。
また、肉だけに偏らず、魚や豆腐などを献立に取り入れることもポイントです。
Written by Yukari
近年はお肉の消費量が増え、脂質摂取量が上がるとともに肥満や動脈硬化などの生活習慣病の増加も問題になっています。日頃からなるべくヘルシーな部位を選び、ダイエットや健康維持に役立てたいですね。
参考文献
*日本食品標準成分表2020年版(八訂)