タンパク質とアミノ酸の違いは?タンパク質とアミノ酸の関係を解説!

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タンパク質とアミノ酸って結局同じもの?2つの違いは何?そんな疑問を解決するため、タンパク質とアミノ酸の関係について分かりやすく解説します!ペプチドとタンパク質・アミノ酸の違いも併せて紹介するので参考にしてくださいね。

タンパク質とアミノ酸の関係

アミノ酸は、タンパク質を構成しているパーツのようなものです。アミノ酸がいくつも連なり、それが絡み合うようにして、巨大分子であるタンパク質を作っています。

例えるなら、ジグソーパズルの1つのピースがアミノ酸、完成したパズルがタンパク質、というイメージです。

食品から摂取したタンパク質は、消化酵素によってアミノ酸まで分解されてから吸収され、体内でタンパク質に再合成されます。

タンパク質・アミノ酸の種類

人間の体内には、数万種類のタンパク質が存在します。主なタンパク質の種類を、以下の表にまとめました。

分類名前と機能
輸送タンパク質ヘモグロビン(酸素の輸送)
トランスフェリン(鉄の輸送)
収縮性タンパク質アクチン(筋肉の収縮)
ミオシン(筋肉の収縮)
構造タンパク質ケラチン(髪や爪)
コラーゲン(結合組織・骨・歯)
防御タンパク質免疫グロブリン(抗体)
フィブリノーゲン(血液凝固)
トロンビン(血液凝固)

人間の体内のタンパク質は、たった20種類のアミノ酸からできています。アミノ酸の並び方や組み合わせによって、全く違う種類のタンパク質になるのです。

このアミノ酸の配列順序を決めているのが、DNAです。DNAの情報をもとにアミノ酸が配列され、ひとつひとつのタンパク質が組み立てられます。

COLUMN:セントラルドグマ

DNAの情報をmRNA(メッセンジャーRNA)に転写し、mRNAの情報を翻訳してタンパク質が合成される一連の流れをセントラルドグマといいます。mRNAの暗号は、U・C・A・Gの4文字を使い、3文字ずつ組み合わせて1つのアミノ酸を指定します。…ちょっと何を言っているのか分かりませんね。例えば、A・C・Uならスレオニン、G・C・Uならアラニンというアミノ酸が指定されます。このように、暗号を解読して指定されたアミノ酸が細胞内のタンパク質合成工場に運び込まれ、次々につなぎ合わせられていきます。人間の体内で、こんなに高度なことが行われていると思うと感動的ですね。

タンパク質とペプチドの違いは?

タンパク質やアミノ酸に関連するワードとして、「ペプチド」もあります。

ペプチドは、アミノ酸が2つ以上連なったもの。アミノ酸が2~10個結合したのものをオリゴペプチド、それ以上をポリペプチドと呼びます。

特に明確な決まりはありませんが、一般的に50以上のアミノ酸が連なったポリペプチドはタンパク質と呼ばれます。

タンパク質はアミノ酸からできている

タンパク質は、アミノ酸が多数集まって構成されている高分子化合物です。食品中のタンパク質はアミノ酸に分解され、体内へ吸収されてから、さまざまなタンパク質に再合成されます。

タンパク質は、人体の約20%を占める重要な成分。特に、体内で合成できない必須アミノ酸は食品から摂取しないと、タンパク質の合成がうまく進まなくなります。必須アミノ酸を偏りなく摂取するためにも、さまざまな食品をバランスよく食べましょう。

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