毎日の健康をサポートするための心強い味方である「特定保健用食品(トクホ)」。糖の吸収を穏やかにする作用のある成分が含まれ、食後の血糖値サポートに役立ちます。しかし、さまざまな商品が販売されており、含まれる成分も多種多様なので、「何が違うの?」「どれを選ぶべき?」など迷ってしまいますよね。
そこで今回は、血糖値が気になる方におすすめのトクホ飲料をご紹介します。お茶・炭酸飲料・コーヒーなどに分けて紹介するので、好みのものを見つけてくださいね。
*この記事で紹介する特定保健用食品は、臨床試験により「食後の血糖値上昇をゆるやかにする効果」は確認されていますが、空腹時血糖値を下げる効果を有するものではありません。特定保健用食品は、糖尿病などの疾病を治癒するものではないことをご了承ください。
*紹介している商品の情報は2026年8月現在のものです。
【お茶系】食後の血糖値上昇を穏やかにするトクホ飲料
まずは、お茶系のトクホ飲料を紹介します。食事に合わせやすく、毎日無理なく続けることができるでしょう。
1.からだすこやか茶W
CMでもお馴染みのからだすこやか茶Wは、難消化性デキストリンの働きにより糖の吸収を抑え、食後の血糖値上昇をゆるやかにする効果が期待できます。
難消化性デキストリンには、脂肪の吸収を抑える作用と、内臓脂肪を減らすのを助ける作用があることも報告されています(参照:日本コカ・コーラ株式会社)。
商品名:からだすこやか茶W
関与成分:難消化性デキストリン(5g)
摂取量の目安:食事ごとに1本(350mL)、1日3本
エネルギー:0kcal
糖質:0g
2.綾鷹 特選茶
綾鷹の特選茶は、「糖の吸収を穏やかにする」「脂肪の吸収を抑える」という2つの働きをもつ商品です。
関与成分は、難消化性デキストリンです。苦味がなく、スッキリとした飲み口なので、どんな食事にも合わせやすいでしょう。
商品名:綾鷹 特選茶
関与成分:難消化性デキストリン(5g)
摂取量の目安:食事の際に500mL、1日1回
エネルギー:0kcal
糖質:0g
3.蕃爽麗茶
ヤクルトの蕃爽麗茶には、グァバ茶ポリフェノールが含まれています。グァバ茶ポリフェノールは、糖質を分解する酵素の働きを抑えることで、糖の吸収を穏やかにし、食後の血糖値上昇をゆるやかにします(参照:ヤクルト蕃爽麗茶)。
蕃爽麗茶は、茶葉を焙煎することで特有の臭気を減らし、甘味と酸味を増やすことで飲みやすく仕上げています。ノンカフェインなので、カフェインの摂取量が気になる方にも適しています。
商品名:ヤクルト 蕃爽麗茶
関与成分:グァバ茶ポリフェノール(70mg以上/200mL)
摂取量の目安:食事ごとに200mL
エネルギー:0kcal
糖質:0g
4.食後の血糖値が気になる方の緑茶
こちらは、大正製薬が販売している粉末タイプの緑茶です。難消化性デキストリンの働きにより、糖の吸収を穏やかにし、食後の血糖値上昇をゆるやかにする効果が期待できます。
ペットボトルをストックするより場所をとらないので、収納スペースの節約にもなります。いれたての温かいお茶を飲みたい方にもおすすめです。
商品名:食後の血糖値が気になる方の緑茶
関与成分:難消化性デキストリン(4.4g)
摂取量の目安:食事とともに1回1袋(6g)、1日3回
エネルギー:8kcal /1袋
糖質:0.9g /1袋
カフェイン:15mg /1袋
5.ユピテル食物繊維入りほうじ茶
こちらは、医薬品や健康食品を販売する田村薬品工業から販売されている粉末タイプのほうじ茶です。
難消化性デキストリンの働きにより、糖の吸収を穏やかにし、食後の血糖値上昇をゆるやかにします。
商品名:ユピテル食物繊維入りほうじ茶
関与成分:難消化性デキストリン(6g)
摂取量の目安:食事の際に1袋
エネルギー:12kcal /1袋
糖質:1.4g /1袋
食後の血糖値上昇をゆるやかにするトクホ飲料【炭酸系】
続いて、炭酸系のトクホ飲料を紹介します。ピザ・パスタ・フライドポテトなどの洋食や、お菓子・ケーキなどに合わせやすいでしょう。
三ツ矢サイダー W
三ツ矢サイダーの美味しさをそのままに、カロリーゼロ・糖質ゼロに仕上げた商品です。難消化性デキストリンが含まれているため、食後の血糖値上昇や、血中中性脂肪の上昇を穏やかにする効果が期待できます。
商品名:三ツ矢サイダーW
関与成分:難消化性デキストリン(5g)
摂取量の目安:食事の際に1本(485mL)、1日1本
エネルギー:0kcal
糖質:0g

2026年8月現在、食後の血糖値上昇をゆるやかにする炭酸系のトクホ飲料は、三ツ矢サイダーWのみ。機能性表示食品の炭酸飲料は多く販売されているので、そちらもおすすめです。
食後の血糖値上昇をゆるやかにするトクホ飲料【コーヒー系】
お菓子やスイーツなどを食べるときには、コーヒー系のトクホ飲料を合わせるのもおすすめ。ティータイムにおすすめのトクホ飲料を紹介します。
1.フィットライフコーヒー
フィットライフコーヒーは、1999年にトクホとして認められた商品。20年以上にわたるロングセラーで、累計3億杯以上も飲まれています(2023年5月時点)。日本人間ドッグ健診教会も、推薦商品として認定しています。
難消化性デキストリンの作用で、糖の吸収を穏やかにし、食後の血糖値上昇をゆるやかにする効果が期待できます。コーヒーが好きな方や、パンやお菓子を食べるときにおすすめです。
商品名:フィットライフコーヒー
関与成分:難消化性デキストリン(6.4g)
摂取量の目安:食事の際に1包
エネルギー:11kcal /1包
糖質:0.8g /1包
2.エクサライフコーヒーW
エクサライフコーヒーWは、上で紹介したフィットライフコーヒーと同じ会社の商品です。関与成分は同じく難消化性デキストリンですが、こちらは5gと若干少なめです。
エクサライフコーヒーWは、血糖値上昇をゆるやかにするだけでなく、食後の血中中性脂肪の上昇も抑える効果が期待できます。
商品名:エクサライフコーヒーW
関与成分:難消化性デキストリン(5g)
摂取量の目安:食事の際に1包(7.5g)
エネルギー:10kcal /1包
糖質:0.7g /1包

なぜ糖の吸収が穏やかになる?血糖値上昇をゆるやかにするメカニズム

ところで、トクホ飲料を飲むことで、なぜ糖の吸収を抑えられるのでしょうか。食後の血糖値上昇をゆるやかにする成分の種類と、その働きについて解説します。
1.難消化性デキストリン
難消化性デキストリンは、水溶性食物繊維の一種です。
食事で摂った糖質は、消化酵素の作用によって分解され、「糖輸送担体」というものによって体内へ吸収されます。
難消化性デキストリンは、この「糖輸送担体」の働きを阻害することで、糖の吸収を抑え、食後の血糖値上昇をゆるやかにすると考えられています。
2.グァバ葉ポリフェノール
グァバ葉ポリフェノールは、フトモモ科の植物であるグァバから抽出される成分です。グァバ葉ポリフェノールには、糖を分解する酵素の働きを阻害する作用があります。
食事で摂ったデンプンやショ糖は、糖分解酵素によって細かく分解され、小腸から吸収されます。この酵素の働きを阻害することで、糖の吸収を遅らせ、血糖値の急上昇を防ぎます。
3.水溶性食物繊維
グァーガムやペクチンなどの水溶性食物繊維は、強い粘性を持っています。
食事と一緒に水溶性食物繊維を摂ることで、食塊の粘度が増します。すると、食べ物が胃に留まる時間が長くなり、小腸へゆっくりと移動します。そのため、糖の吸収スピードが遅くなり、血糖値の急上昇をゆるやかにすることができます。
なお、難消化性デキストリンも水溶性食物繊維ですが、粘性が少なく、グァーガムやペクチンなどとは違う働きにより血糖値上昇を抑えると考えられています(*1)。
トクホ飲料を食事と一緒に飲んでみよう!

今回は、血糖値の上昇をゆるやかにするトクホ飲料を紹介させていただきました。血糖値が気になり始めた方や、健康を維持したい方は、これらの飲み物を食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。
なお、特定保健用食品は病気を改善するものではなく、多量の摂取により健康が増進する訳ではありません。パッケージに表示されている1日の摂取目安量を守り、バランスの良い食事とともに飲んでくださいね。
※今回紹介した飲料は、臨床試験により食後の血糖値上昇をゆるやかにする作用が確認されていますが、血糖値を下げる作用および糖尿病の改善に寄与する作用は確かではありません。ご了承ください。
参考文献・脚注
*1 農畜産業振興機構「多糖類としての難消化デキストリンの特徴」
* 国立健康開発法人, 医薬基盤・健康・栄養研究所, 「健康食品」の安全性・有効性情報
* 森田英利, 田辺創一『わかりやすい食品機能学』第2版, 三共出版, 2021
